ガントチャートで使われる用語を解説します。
管理項目の最小単位です。「開始日」「完了予定日」が定義されています。
複数のタスクを束ねたものです。イタリアンランチプロジェクトでは、「ピザを作る」というタスクグループの中に「生地作り」「ソースを作る」「焼く」「仕上げ」という4つのタスクが入っています。複雑なチャートになると、この階層が複数に何重にもなります。
タスクの依存関係です。「タスクAで作成した成果物を用いて、タスクBを作成する」などがあります。
タスクの状況を表すものです。「着手前」「着手」「順調」「遅れ」「完了」などが代表的なステータスです。
成果物です。プロジェクトやタスクグループ、ステータスごとに成果物があります。道路工事プロジェクトでしたら、開始時、途中、完了後に提出する写真などが成果物に当たります。
進捗(しんちょく)を管理するために、途中に設定している目印です。もともとは高速道路などで距離を表す標識の意味です。最終的なゴールへの重要な途中経過と考えるとよいでしょう。
製品開発プロジェクトでしたら「リリース会議」や「試作品の判定会」などが設定されます。
管理する(される)項目です。分かりやすいのは「人」ですね。「お金」だったり「設備」だったり「資材」だったりもします。「リソース管理」という言葉も使われます。
プロジェクト全体に関わる重要なタスク郡です。イタリアンランチプロジェクトでしたら、「ピザ作成」の「生地作り」の辺りでしょう。ここがコケると「ピザのないイタリアンランチ」になりかねません。
ガントチャートでプロジェクトを管理する肝は、「クリティカルパス」を見える化し、全体のスケジュールが遅れないようにすることと言っても過言ではありません。
次回はExcelシートを使ってガントチャートを作ります。工数を計算するちょっとしたTipsやテンプレートファイルも用意しますのでご期待ください。
ブラビオ タナカタクヤ
国内10万社以上で利用されているプロジェクト管理インターネットサービス「ブラビオ・プロジェクト」を提供する「ブラビオ」のマーケターと開発者のコンビ。趣味は料理、ただし盛り付けに課題あり。
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