面接は何語で?〜元MSエバンジェリスト、人材紹介会社と求人サイトを活用してベトナム人エンジニアを採用するYuta 何しにベトナムへ?〜エンジニア海外奮闘記(2)(1/3 ページ)

単身ベトナムに移住し、法人立ち上げ、現地エンジニア採用などに携わっているエンジニアの姿を通じて「グローバル」な働き方のノウハウや心構えなどをリポートする本連載。第2回のテーマは「現地社員の採用」。社員募集はどのような手段で行ったのか、面接は何語で行ったのか、筆者渡辺さんの試行錯誤とそこから得た学びを紹介します。

» 2015年07月24日 05時00分 公開

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Yuta 何しにベトナムへ?
本連載「Yuta 何しにベトナムへ?」のインデックス

連載目次

編集部より

 @IT自分戦略研究所はエンジニアの皆さんに、選択肢や可能性の幅を広げることで、より良いキャリア(※)をドライブしてもらいたい、と考えています。

 具体的には、専門領域を縦横に広げる「フルスタック」、働き方の選択肢を広げる「ワークスタイル」、そして物理的範囲を広げる「グローバル」です。グローバルに打って出ること、グローバルな人々と協働すること、自身がグローバルな存在になることなどの可能性を、キャリアの選択肢に加えていただきたいと思います。

 本連載は、2015年春よりベトナムに移住して現地法人立ち上げに携わっている、一人のエンジニアのリアルリポートです。筆者渡辺さんがベトナム支社立ち上げで経験したことや得た知識、グローバルな働き方についての考えなどを、現在進行形で皆さんと共有していきます。

 前回は、「そもそもグローバルとは何か」「第1歩を踏み出す前にすべきこと」など、拠点を立ち上げる前の気持ちの準備や考えの整理について解説しました。今回は「現地社員(ベトナム人エンジニア)の採用」についてです。渡辺さんが実際に行った求人手段や、採用活動で分かった反省点や学びなどを紹介します。

※ 広義のキャリア。「仕事」というよりも「人生」に近いでしょう

 こんにちは。インタレストマーケティングの渡辺友太です。

 私がベトナムに来たのは2015年2月の終わりで、最初の2カ月で現地法人の設立と採用活動を行い、8人のベトナム人エンジニアを採用しました。本記事執筆時点(2015年6月)で、彼らが勤務を開始してからだいたい2カ月です。

 ベトナムの雇用契約は、最初の2カ月間が試用期間で、その後正式に契約を結ぶというのが一般的です。わが社も初期メンバーの試用期間が終わり、正式雇用に移行するタイミングとなりました。そこで今回はベトナムでの採用活動についてお話しします。

採用活動を開始する前に行ったこと

 私は、ベトナムはおろか日本でも、採用の経験がありませんでした。そこで、実際の採用活動に入る前に、情報収集と準備として以下のことを行いました。

  • 他社を見学する
  • 求人サイトをチェックする
  • 人材紹介会社にコンタクトを取る

他社を見学する

 知り合いの会社のご厚意に甘え、一週間ほどオフィスに間借りさせてもらいました。ベトナム人メンバーと仕事こそ一緒にはしませんでしたが、彼らが働いている様子を見て、どのようなメンバーとどのようなチームを作りたいのか、社員同士が使っている言葉は何語か、社内はどのような雰囲気か、などのイメージを固めました。

求人サイトをチェックする

 ベトナムにも日本と同じように求人サイトが幾つかあるので、他社がどのような求人を出しているのかをチェックしました。他社の求人情報は、わが社がこれから採用しようとしているポジションの職務内容や要件を明確化するのに役立ちますので、日系企業だけでなく、他国の外資系企業やベトナム現地の企業もチェックしました。

人材紹介会社にコンタクトを取る

 人材紹介会社にコンタクトを取り、話を聞いてみました。ベトナムには、日系、外資系、ドメスティック系、複数の人材紹介会社があります。料金モデルは日本の人材紹介会社と同じく、採用時に年収の数カ月分を成果報酬として支払うのが一般的です。プロに相談することで、ベトナムでの人材採用に関する基本的な知識や作法が分かりました。


わが社のベトナム人メンバーたち
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