[Variables]タブでは、ビルド実行時に使用するマクロや変数の値を指定できる。
[Variables]タブではビルドテンプレート内で使用するマクロと置換される値を指定できる。既定のテンプレートではBuildConfigurationマクロとBuildPlatformマクロが定義されており、それぞれVSの構成マネージャーで指定する構成とプラットフォームの値に対応する。
具体的にはBuildConfigurationマクロにはVSの構成の「debug」、もしくは「release」を指定することにより、VSで作成したビルド構成を指定できる。カンマ区切りで複数の値を指定することもできる。複数の値を指定した場合、[Options]タブの[MultiConfiguration]チェックボックスをチェックすることで、複数の組み合わせのビルドを一度にビルドすることが可能だ。
BuildPlatformマクロでは「x86」「x64」「any cpu」といったターゲットのプロセッサー種別を指定する。BuildPlatformマクロとBuildConfigurationマクロは既定のビルドテンプレートで指定されているため、特別な理由がない限り、削除してはならない。
ビルド処理中に特定の条件を指定したい場合は[Add variable]リンクをクリックして、表示されたテキストボックスに条件を追加すればよい。
[Triggers]タブでは、ビルドを実行するタイミングを指定する。
このタブではビルドトリガーを指定する。[Continuous integration (CI)]チェックボックスをチェックすればチェックインやコミットをするごとにビルドが実行される継続的インテグレーションが行われる。[Scheduled]チェックボックスをチェックすれば、指定した日の指定した時間にビルドが行われる。
継続的インテグレーションでは複数の開発者がチェックインすると、同じビルドが実行されてしまい、トラブルになることもある。期待通りビルドするために、継続的インテグレーションを使う場合は[Batch Changes]チェックボックスをチェックしておこう。このときにはもちろん逐次ビルドが実行されるため、並列で実行されるよりも時間はかかる。
XAMLビルドでは継続的インテグレーションと定期ビルドで異なるビルド定義を用意する必要があったが、新しいビルドシステムでは一つのビルド定義で両者を実行できるようになったので、効率的だ。
[General]タブではビルドエージェントの設定を行う。
[General]タブではビルドエージェントに関わる設定を行う。特に一番下にある[Demands]以下の項目はどのビルドエージェントを使用するか判定するための条件になるので、注意してほしい。ビルドエージェントはそれぞれ固有の設定を持っており、基本は環境変数の設定を参照している。
ソフトウエアによっては環境変数を設定しないものがあるため、ビルドエージェントの設定で指定しておく必要がある。設定方法は後述する。
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