2015年8月19日(米国時間)、オープンソースCSSフレームワーク「Bootstrap 」の最新バージョン「Bootstrap 4 alpha」がリリースされた。
2015年8月19日(米国時間)、オープンソースCSSフレームワーク「Bootstrap 」の最新バージョン「Bootstrap 4 alpha」がリリースされた。CSSメタ言語を従来の「LESS」から「Sass」へ変更し、Internet Explorer 8への対応を終了した他、JavaScriptプラグインを全てECMAScript 6仕様でリライトするなどの変更が加えられた。
Bootstrap 4 alphaでは、およそ1年にわたる開発期間で前バージョンから約12万行に及ぶ修正がなされ、以下のような点が追加・変更された(詳細は、公式ブログおよびGitHubを参照)。
CSS拡張メタ言語として、従来の「LESS(Leaner CSS)」ではなく「Sass(Syntactically Awesome Stylesheets)」を採用した。
デバイスごとにグリッド表示を調整するためのオプションとして、従来の4種類(xs、sm、md、lg)に加えて、480px以下のスクリーンサイズに対応する「xl」を追加。またグリッドに関するmixinの内容を修正した。
オプション値を変更しCSSを再コンパイルすることで、Flexboxベースのグリッドシステムを使用できるようになった。
既存の「well」「thumbnail」「panel」コンポーネントを廃止し、「card」に置き換えた。
Normalize.cssを拡張し、マージン相殺の防止や全エレメントへの「box-sizing」プロパティの付加などに対応した。
「gradient」「transition」「shadow」などのデフォルト値をscssファイルで設定できるようになった。
Internet Explorer 8のサポートを終了し、基本となるサイズ単位を「px」から「rem」「em」に変更した。Internet Explorer 8対応を必要とする場合は、「Bootstrap 3」を引き続き使用する必要がある。
全てのJavaScriptプラグインを「ECMAScript 6」仕様で書き直し、UMD(Universal Module Definition)などに対応した。
「Tether」と連携することで、「tooltip」や「popover」などのコンポーネントの配置位置の計算を行わなくて済むようになった(使用にはTetherのインクルードが必要)。
全てのドキュメントを「Markdown」記法で書き直した。また、いくつかのサンプルプラグインやコードスニペットを追加した。
なお、本バージョンはアルファ版となっており、今後複数回の修正が加えられた後に、正式版がリリースされる予定(時期は未定)。現在は、公式サイト上でソースファイルをダウンロードすることが可能になっている。また、バグの報告やフィードバック、その他の質問などはGitHubから行うことができる。
前バージョンである「Bootstrap 3」も引き続きサポートされるが、致命的なバグの修正やドキュメント更新を除き、今後機能の追加・削除は行われない。
また、今回のリリースでは、公式テーマに関するプロジェクトの発足も同時に発表されており、現時点では三つの有料テーマが公開されている。
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