Androidのバージョン名の秘密Tech TIPS

Androidにはバージョン番号の他に愛称ともいえるバージョン名が付いていることをご存じだろうか? 実は、このバージョン名は、ある規則にのっとって付けられている。その規則とは。

» 2015年08月26日 05時00分 公開
[小林章彦デジタルアドバンテージ]
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対象OS:Android


解説

 Android OSは、いまやスマートフォン用のOSとして、iOSとシェアを二分している。2008年に1.0がリリースされてからすでに7年が経ち、現在ではAndroid 5.1が提供されている。

 Android OSは、バージョン番号に加えて、バージョンに対応して「Jelly Bean」「KitKat」「Lollipop」といった愛称が付けられていることをご存じだろうか。そのため、ニュース記事やアプリの対応表などで「Android KitKat対応」といったように、バージョン番号ではなく愛称が書かれていることもある。

 主な愛称の付いたAndroidのバージョンを下表にまとめた。

バージョン 愛称
Android 1.5 Cupcake(カップケーキ)
Android 1.6 Donut(ドーナッツ)
Android 2.0 Eclair(エクレア)
Android 2.2 Froyo(フロヨ:フローズンヨーグルト)
Android 2.3 Gingerbread(ジンジャーブレッド)
Android 3.0 Honeycomb(ハニカム)
Android 4.0 Ice Cream Sandwich(アイスクリームサンドウィッチ)
Android 4.1 Jelly Bean(ジェリービーン)
Android 4.4 KitKat(キットカット)
Android 5.0 Lollipop(ロリポップ)
Android 6.0 Marshmallow(マシュマロ)
主な愛称の付いたAndroidのバージョン
Android 3.0 Honeycombは、タブレット専用としてリリースされたバージョン。スマートフォンでは、Android 2.3 GingerbreadからAndroid 4.0 Ice Cream Sandwichに移っている。

 この表を見ると分かる通り、発表順にCからのアルファベット順で始まる菓子類の名前が付けられている。非公式ながら、Android 1.0は「Apple Pie(アップルパイ)」、1.1は「Banana Bread(バナナブレッド)」と呼ばれていたようなので、実はアルファベットの「A」から順番に愛称が付けられていたようだ。

 現在開発中の次期Android OSはコード名「Android M」と呼ばれており、内部では「Macadamia Nut Cookie」の愛称が付けられていたようだ。正式リリース時には過去の例から異なる名前が付けられるので、「M」で始まる菓子類、「Macaron(マカロン)」「M&M's(エム&エムズ)」「Marshmallow(マシュマロ)」といった名前が次のAndroid OSの愛称になるのではと噂されていた。

 これが2015年8月17日には、正式に「Android 6.0 Marshmallow」になることが、Android Developoers Blogで明らかにされている(Android Developoers Blog「Develop a sweet spot for Marshmallow: Official Android 6.0 SDK & Final M Preview Android Developoers Blog」)。そして、次のバージョンでは「N」で始まる菓子類の名前が付けられるはずだ。

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