Androidにはバージョン番号の他に愛称ともいえるバージョン名が付いていることをご存じだろうか? 実は、このバージョン名は、ある規則にのっとって付けられている。その規則とは。
対象OS:Android
Android OSは、いまやスマートフォン用のOSとして、iOSとシェアを二分している。2008年に1.0がリリースされてからすでに7年が経ち、現在ではAndroid 5.1が提供されている。
Android OSは、バージョン番号に加えて、バージョンに対応して「Jelly Bean」「KitKat」「Lollipop」といった愛称が付けられていることをご存じだろうか。そのため、ニュース記事やアプリの対応表などで「Android KitKat対応」といったように、バージョン番号ではなく愛称が書かれていることもある。
主な愛称の付いたAndroidのバージョンを下表にまとめた。
バージョン | 愛称 |
---|---|
Android 1.5 | Cupcake(カップケーキ) |
Android 1.6 | Donut(ドーナッツ) |
Android 2.0 | Eclair(エクレア) |
Android 2.2 | Froyo(フロヨ:フローズンヨーグルト) |
Android 2.3 | Gingerbread(ジンジャーブレッド) |
Android 3.0 | Honeycomb(ハニカム) |
Android 4.0 | Ice Cream Sandwich(アイスクリームサンドウィッチ) |
Android 4.1 | Jelly Bean(ジェリービーン) |
Android 4.4 | KitKat(キットカット) |
Android 5.0 | Lollipop(ロリポップ) |
Android 6.0 | Marshmallow(マシュマロ) |
主な愛称の付いたAndroidのバージョン Android 3.0 Honeycombは、タブレット専用としてリリースされたバージョン。スマートフォンでは、Android 2.3 GingerbreadからAndroid 4.0 Ice Cream Sandwichに移っている。 |
この表を見ると分かる通り、発表順にCからのアルファベット順で始まる菓子類の名前が付けられている。非公式ながら、Android 1.0は「Apple Pie(アップルパイ)」、1.1は「Banana Bread(バナナブレッド)」と呼ばれていたようなので、実はアルファベットの「A」から順番に愛称が付けられていたようだ。
現在開発中の次期Android OSはコード名「Android M」と呼ばれており、内部では「Macadamia Nut Cookie」の愛称が付けられていたようだ。正式リリース時には過去の例から異なる名前が付けられるので、「M」で始まる菓子類、「Macaron(マカロン)」「M&M's(エム&エムズ)」「Marshmallow(マシュマロ)」といった名前が次のAndroid OSの愛称になるのではと噂されていた。
これが2015年8月17日には、正式に「Android 6.0 Marshmallow」になることが、Android Developoers Blogで明らかにされている(Android Developoers Blog「Develop a sweet spot for Marshmallow: Official Android 6.0 SDK & Final M Preview Android Developoers Blog」)。そして、次のバージョンでは「N」で始まる菓子類の名前が付けられるはずだ。
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