「SEって真面目できちょうめんな人がなるんでしょ?」「他人とコミュニケーションを取るのが苦手だから、SEに向いているかな」――SEに向いている性格、向いていない性格はあるのでしょうか。SEの現実を分かりやすく解説する本連載。今回は、現役SEがエンジニア100人に聞いたアンケートを基に、適正の「りある」を紹介します。
皆さんこんにちは! 現役のSE(System Engineer システムエンジニア)兼ITライターの左門至峰(さもんしほう)です。本連載「えんじにあ解体新書」では、SEに代表されるITの技術者の仕事について、仕事の内容、日常、喜び、やりがいなどを学生の皆さんに分かりやすく紹介します。
前回は、SEの仕事の「りある」として、SEの仕事は打ち合わせや調整業務がとても多いことを紹介しました。
今回は「どのような人がSEに向いているのか」についてです。徹夜に耐えられる精神力や体力がある人でしょうか。それとも、どんな仕事も解決してしまう卓越した技術力のある人なのでしょうか。
実は、「どのような人がSEに向いているのか」と聞かれても、一概には言えません。そこでまず、SEの仕事の「りある」を皆さんに紹介しましょう。
「勤務形態」の「PCで仕事をする」は、おおむね皆さんの想像通りだと思います。SEの仕事は、基本はPCに向かい、技術を使って良いシステムを作り上げることです。
私が「自分はSEに向いているな」と思うのは、「仕事の特徴」の「頭を使って考える仕事」であることです。仕事の答えは一つではありません。また、頭を使って工夫をすれば、より良いものができます。その分、難しさもあるのですが、日々新しい発見もあり、自分に向いていると考えています。
IT業界の特徴としては、「実力があれば、若い人でも活躍できる」点が挙げられます。実際に多くの若い経営者が活躍してるのは、IT業界ならではの特徴でしょう。
「人と接すのが苦手でも大丈夫」というのも、ある意味「仕事の特徴」です。営業職などの「人と接するのが苦手だからSEを選んだ」という人もいます。人とコミュニケーションを取るよりも、PCに向かって黙々と仕事をする方が、ストレスがたまらないという人です。やや後ろ向きではありますが、そういう理由でSEを選択するのは決して間違った考え方ではないと思います。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.