日本ヒューレット・パッカード(日本HPE)は、ストレージ製品「HPE 3PAR StoreServ」向けのソリューションを発売した。さらにHPE 3PAR StoreServを、バックアップツール「HPE StoreOnce」とテープ装置「HPE StoreEver」製品ラインアップに統合し、データ保護を強化するという。
日本ヒューレット・パッカード(以降、日本HPE)は2015年12月10日、オールフラッシュデータセンターへの移行を促進するための、同社のストレージ製品「HPE 3PAR StoreServ」向けソリューションを発表した。同時に、オールフラッシュ環境のデータ保護を強化するため、HPE 3PAR StoreServを、バックアップツール「HPE StoreOnce」とテープ装置「HPE StoreEver」の製品ラインアップに統合する。
HPE 3PAR StoreServに向けたソリューションは下記三つ。
HPE 3PAR StoreServのフラッシュストレージは、単一のメディアタイプや単一のSAN(Storage Area Network)プロトコル向けに設計された専用フラッシュシステムとは異なり、ファイルとブロックストレージの両方に加え、HDDのセカンダリ階層にも対応する。日本HPEは、このアーキテクチャを活用した垂直統合型システム「3PAR StoreServ 8200 Converged File and Block Starter Kit」も発売すると発表した。同システムを簡単に導入できるよう、仮想デスクトップインフラストラクチャ(VDI)や、SharePoint環境に対応したHPE 3PAR StoreServ向けのリファレンスアーキテクチャ、情報管理のための複数のソフトウエアソリューションも用意する。
さらに、テープ装置製品群にも「StoreEver LTO-7」などの新製品を投入し、低コストで信頼性に優れ、長期データ保持が可能なソリューションを用意する。前世代のテープ装置と比べてアクセス性能と容量を2倍に高め、信頼性を大幅に向上させた。日本HPEでは、3PAR StoreServフラッシュアレイと新しい「StoreEver Tape」を組み合わせることで、「あたかもディスク上にあるかのようにテープ上の大容量アーカイブデータにアクセスできる」としている。
日本HPEでは、従来のサイロ化されたバックアップ環境から、フラッシュアレイやアプリケーションと統合されたデータ保護環境に移行するための、新たなバックアップアプライアンス「HPE StoreOnce Systems」も発表した。エントリークラスおよびミッドレンジ向けの重複排除機能を持ったバックアップアプライアンスで、競合他社製品と比較して最大2.7倍の処理性能と最大2倍の密度を備えるという。オラクルやSAPなどのアプリケーションと統合できるため、専用のバックアップ管理が不要な点が特徴。
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