カノニカルがUbuntu用の運用管理ツールJujuのGUI版「Juju GUI 2.0」をリリースした。
Ubuntuの運用管理ツール「Juju」の最新のGUI版となる「Juju GUI 2.0」が、2016年1月22日に公開された。Juju GUI 2.0ではUIが再設計され、Jujuのチャームストアと統合された。カンバスやリレーション管理、チャームハンドリングもこれに併せて再設計されているという。
Juju 1.25以降のユーザーであれば次のコマンドでJuju GUI 2.0のチャームを入手できる。
juju deploy cs:juju-gui
Ubuntu Jujuは、Ubuntu Serverに各種サービスをデプロイする際の自動化ツール。Ubuntuを商用サポートするカノニカルが開発・提供している。ターゲットはUbuntuのみだが、構成管理のためのスクリプトをBashやPythonなどの言語で記述でき、「リレーション」や「スケール」といた動的な設定を記述して自動化できるようになっている。
Jujuの「チャーム(Charm)」は構成手順書のことであり、Chefにおける「レシピ」に相当する。「関連付けが変わった場合にどのように構成するか」といった条件も記述できるようになっている。チャームストアでは、300以上のチャームが公開されており、簡単にチャームを入手できるようになっている。
例えば、Cassandraをデプロイする場合、Jujuコマンドラインでは次の記述で済む。
juju deploy -n3 cs:trusty/cassandra
Juju GUIは、こうした操作をGUIで実施できる。
新しいマシンビューはドラッグ&ドロップ機能を持っており、ユニットのアロケーションが非常に容易になっているという。
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