ExcelライクなノンプログラミングのWebアプリ開発ツール「Forguncy」の最新バージョンにはどんな機能が追加されたのかを見てみよう。
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2014年10月にリリースされると、その名前と機能から多くの人々を驚かせた、Webアプリ開発ツール「Forguncy」。その新バージョン「Forguncy 2」が登場した。本稿では、Forguncy 2における変更点や新機能を概観していく。
なお、Forguncyの基本については「連載:カンタンWebアプリ開発ツール「Forguncy」の実力を探る」で、その後のForguncyのアップデート版/Pro版の概要については「特集:Forguncy Pro新機能詳説」で取り上げているので、Forguncyの概要を知りたい方はそちらを参照されたい。
ForguncyはExcelライクな操作性を持ったWebアプリ開発ツール(+その運用サーバの組み合わせ)だ。プログラミングはしなくとも、Excelを使ってちょっとしたアプリ的なものを作っていた(作っている)人を対象に、そのスキルを生かして、自分が所属している部署で日々の業務を効率化させるWebアプリを「手軽に」作成してもらおうというのが、このツールが生まれた主要な原動力だ。
Excelのワークシートに保存されているデータをそのまま取り込むことで、それまでは個人が自分のPCで管理していたデータがいとも簡単にWebアプリとなってしまう。ユーザーインタフェースのデザインもExcelワークシートにいろいろな部品を貼り付けていく要領で行える。ロジックの記述はプログラムコードを書くのではなく、マウスを使って必要事項を指定する感覚で行える。こうしたお手軽な感覚がForguncyの大きな特徴だ。
そして、そのメジャーバージョンアップとなるForguncy 2は、よりExcelライクになると共に、かゆいところに手が届くような機能追加も行われている。リリースによれば新機能は40を越えるとのことだ。
変更点を幾つか挙げておこう。
グラフの作成機能や条件付き書式などは、作成するWebアプリにおけるデータの視覚化を大きく変える、便利な機能追加点だろう。特にグラフ機能は、リストビューを選択してから、グラフの挿入処理をリボンから選択するだけで、いとも簡単にWebアプリにグラフを表示できるようになる。さらに、リストビューでのデータ編集が可能であれば、データの変更に応じてグラフを更新してくれる。
上で述べたように、使い勝手をよくする細かな機能追加も行われている。例えば、Excelでのデータ入力規則と同様な入力規則のサポートがそうだ。入力規則を前もって指定することで、入力されるデータのバリデーションが簡単に行えるようになる。
「その他」の選択肢がラジオボタンやチェックボックスグループで使えるようになると、これまでなら[その他]選択肢を作ろうと思ったら、自力でいろいろとしなければならなかったのが、[セル型]ペーンで少しマウスを操作するだけで、これができてしまう。アンケートなどをWebアプリで作成する際には重宝するだろう。
全てを紹介するのは無理だが、新機能の幾つかについてはこの後で見ていくことにしよう。
Forguncy 2のライセンス形態は従来と同様に、開発に必要な「開発ライセンス」と、アプリを運用するサーバに必要な「運用ライセンス」に別れている。前者はさらに通常版とPro版に、後者はServer Lite/Server/Server Enterpriseに別れている。なお、Forguncy 2では開発ライセンスの名称が「Forguncy 2 Builder」と「Forguncy 2 Builder Pro」に変更になっている(後者はより高度な機能を利用可能な開発ライセンス)。そのため、Forguncy 2の本体かのように見える開発ツールの名称も「Forguncy 2 Builder」または「Forguncy 2 Builder Pro」になっている。ライセンスの詳細については「ライセンスと価格」ページを参照されたい。
なお、2016年1月29日から同年3月31日までは、従来のバージョンのForguncyユーザーを対象とした「Forguncy 2 無償アップグレード交換キャンペーン」が行われているので、旧バージョンのユーザーはこれを機にForguncy 2へのアップグレードを考えてもよいだろう(詳細は前述のリンク先を参照してほしい)。
それではForguncy 2の新機能を見ていくことにしよう。
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