Excelを通じて、「ピボットテーブル」の基礎を学び、データ分析を実践するまでを習得する本連載。今回は、ピボットテーブルで「“さらに”さまざまな視点で分析」していくテクニックを解説する。
本連載は、今後のビジネスに必須とされる「データ分析」の第一歩を踏み出してもらうために、Excelを通じた「ピボットテーブル」をまずマスターすることを目的にする。Microsoft Excel 2013(以下、Excel)を使って、ピボットテーブルを実務で応用していくためのノウハウを紹介していく。
前回は、ピボットテーブルで条件をフィルタリングしながら、「さまざまな視点で分析する」ための基礎を紹介した。
今回は、その続編として「さまざまな視点で分析する」ための応用テクニックを紹介する。「月日別の売上件数を求める」「商品別売上の割合を求める」「売上金額の前月比を求める」「集計値の累計を求める」ための集計方法を学んでいこう。
事前準備として、第2回「初めてでも今すぐ実践できる、ピボットテーブルの作り方」で作成した「売上一覧表」のリストデータ「図21」をベースに、以下の内容と同じリストデータを作成してほしい。
作成したリストデータを「テーブル」型式に変換し、ピボットテーブルを作成する。フィールドセクションから、「日付」を「列」エリアに、「商品名」を「行」エリアに、「数量」を「値」エリアのレイアウトセクションに配置すると、日付ごとに商品の売上数量が集計される(図2)。
日単位の数量をベースに、「月単位」で集計したいシーンも多そうだ。この場合は「月単位でグループ化」するといい。
グループ化は、集計表のセル内にある「日付」フィールドを選択し、Excelメニューの「ピボットテーブルツール」→「分析」タブ→「グループの選択」より行える(図3)。
「グループ化」のダイアログボックスが表示されるので、単位から「月」を選択して、「OK」ボタンをクリックする(図4)。
日付が月単位にグループ化され、簡単に「月間の売上数」が集計できた(図5)。
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