ISO/IEC 27018では、パブリッククラウドコンピューティング環境において「ISO/IEC 29100」が定めるプライバシー指針に従った個人情報(PII)保護策を導入するために、PII プロセッサが共通して導入すべき「管理目的」「管理策」「ガイドライン」を定めています。ISO/IEC 29100はISOが2011年に発行した規格で、「OECD8原則」や「EU指令」をベースに、プライバシー保護のためのフレームワークを規定したものです(図表3)。
ISO/IEC 29100では、11項目のプライバシー原則が規定されています(図表4)。
また、ISO/IEC 27018は、パブリッククラウドサービスプロバイダーの情報セキュリティリスクの観点から、PII保護に関するISO/IEC 27002ベースのガイドラインを提供しています。
なお、ISO/IEC 27018では、ISO/IEC 27002の管理策のうち、クラウドサービスプロバイダーにおいて追加管理策が必要なものについて、「パブリック クラウド PII 保護の導入ガイダンス」を定めています。また、追加のガイダンスを補足するさらなる関連情報として、「パブリック クラウド PII 保護のためのその他の情報」も含んでいます。
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