みならい君が帰ってきました! 見習い内部統制室メンバーの「みならい君」が、上司や先輩に指導を受けながら、マイナンバー制度への対応作業を行っていく物語をどうぞ。
この物語は、見習い内部統制室メンバーの「みならい君」が、上司や先輩に指導を受けながら、マイナンバー制度への対応作業を行っていく物語です。
読者の皆様には、この連載を通じて、マインナンバー制度への対応作業のポイントをご理解いただき、お役立ていただければ幸いです。
なお、「みならい君」が所属する会社は、今年の4月に内部統制室が発足し、最初の仕事とし、マイナンバー制度への対応を行うことが決定しました。
第1回目となる今回のテーマは、「マイナンバー制度の理解」です。
今回、内部統制室に配属になりました“みならい”です!
同じく、内部統制室に配属になりました“ともみ”です。よろしくお願いします。
お〜“みならい君”と“ともみさん”か、よろしく頼むよ! 二人とも先週のマイナンバー制度に関する外部研修はどうだった?
はい、僕は講義についていくのがやっとだったのですが、ともみ先輩は、本質的な質問をガンガン講師の先生にしており、圧倒されました!
はい、私は以前、当社の個人情報保護体制の確立プロジェクトに少し携わっていましたので、今回のマイナンバー制度への対応で、「何をすべきか」というよりは、「個人情報保護法とどのような違いがあるのか」という方に興味があり、その辺りの質問ばっかりしてしまいました。
そうだね、確実にマイナンバー制度への対応を行うためには、「個人情報保護法」と「番号法」との相違点も理解することが重要だからね!
そうなのですね! 僕は単に「マイナンバー制度」は国民にとっても企業にとってもハッピーなことしかないと思っていました。企業として対応するためにいろいろな準備が必要なんですね……。
それでは、まずはマイナンバー制度をキチンと理解することから始めてみようか! みならい君、今回研修で学んだことから、簡単に説明してもらえるかな?
はい! マイナンバー制度とは、「社会保障・税番号制度」のことで……、国民全員に一意の個人番号を割り当てる制度で……あれ、分かっていたようで、よく分からないな〜。
確かにそうね。こういち常務! 私もキチンと理解したいと思います!
そうだね、まずは、この制度の背景と、制度開始後で何が変わるかを理解しよう! ともみ君、制度の背景を簡単に説明してくれるかな?
はい、例えば税の分野などでは、現在は市町村の税務担当が、民間企業や各機関から提出される税に関する情報を、「氏名、住所など」を用いて名寄せを行っています。そこで問題なのが、同姓同名の人がいた場合や、年度内に引っ越しした人などがいた場合に、正確かつ効果的な名寄せが困難なことです。
そのような問題を解決するために、この制度が開始されるのよ。制度開始後は、各機関から提出される税に関する情報に記載されている「マイナンバー(個人番号)」を用いて名寄せを行うことによって、正確かつ効果的な名寄せが可能になるの!
そうだね、よく理解できているね!
なるほど……。税の取りはぐれをなくす! ということが、制度の狙いでもある「国民にとって公平・公正な社会の実現」ということなんですね!
そうだね……。言葉は悪いけど、そういうことだね。
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