ITの専門知識やスキルを伝える方法は、資格だけではない。
転職の場合は実務経験の中で得たスキルや経験を伝えるのが王道だが、実務経験のない新卒者には難しい。そこで就活生がアピールすべきは、学生時代に学んだ「科目」だ。特に、専門科目群は、自己PRで活躍する可能性が高い。
ここは「盛る」ことが全くできない。最終的に成績証明書で明らかになるからだ。どんな科目を学んできたのかは、自己PRできっちりアピールする必要がある。
実験や実習で学んだことも「使える」ことが多い。履修科目を整理しておくことを強くオススメする。
「エンジニアの採用選考にSPIはない」
なんてウワサもあるらしいが、それはデマだ。SPIを使っているIT企業はたくさんある。ただし、IT業界特有の選考試験として「GAB/CAB」を活用する企業は多くある。入社したいIT企業がGAB/CABを使っているのなら、対策を講じておきたい。
「GAB/CABは難解」との評判をよく見る。
GABは長文の言語問題が頻出するし、CABは特有な形式の問題が多く出題される。加えて双方とも問題量が多い。対策本がたくさん出ているので、過去問くらいは見ておきたい。
リクルートマネジメントソリューションズが提供する適性検査で、最新版はSPI3。性格と能力の2領域を測定する。日本初の総合適性検査として1973年に誕生し、企業や自治体などの入社試験において幅広く活用され、今や1万1000社が利用しており(同社発表)、就職試験の代名詞的存在である。対策本も数多く出ている
日本SHL社が開発・提供している採用テスト。人気業界や大手企業で多用されているのが特徴で、IT業界では特にCABの利用率が高い。GABは言語・計数テスト+性格診断から成り、CABは4種(暗算・法則性・命令表・暗号)の能力テスト+性格診断で構成されている。いずれも特異な形式となっているため、対策本などで慣れておくとよい
以上、IT業界への就活対策の「超キホン」をおさらいしてみた。何かと準備することが多いが、少しずつできることから始めてもらいたい。
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