マイクロソフトは、「Visual Studio」の次期バージョンの最新プレビュー「Visual Studio “15” Preview 2」を公開した。
米マイクロソフトは2016年5月10日(米国時間)、統合開発環境「Visual Studio」の次期バージョンの最新プレビューとなる「Visual Studio "15" Preview 2」のダウンロード配布を開始した。
Visual Studio "15" Preview 2は、2016年4月に公開した最初のプレビューで得られたフィードバックを反映し、操作性も改良したという。新たな機能として、画面読み上げソフトウェアへのアクセスを容易にしたアカウント設定ダイアログ、フォーカスに関連する問題を追跡するのに役立つ診断機能の改善、ユニバーサルWindows 10アプリ(UWP)およびWPF(Windows Presentation Foundation)アプリ開発者に向けた機能の向上、フォルダビューでのデバッグ構成の簡易化などが挙げられる。Apache Cordova 6.1.1をサポートする「Visual Studio Tools for Apache Cordova Update 9」も搭載する。
また、Visual Studio "15" Preview 2では、最初のプレビュー版より導入された新たな軽量インストーラも引き続き採用される。ただし、初期プレビューであることから、現時点でサポートされるのは、.NETデスクトップアプリ、C++、Unity、Pythonのみとなっている。
マイクロソフトは、Visual Studioの次期バージョンの大きな変更の1つに、「Visual Studioがテンプレートを利用する方法が変わり、テンプレートはテンプレートマニフェストファイルで定義することが必要になる」ことを挙げている。この変更は今回のPreview 2には影響しないが、Visual Studioの次期バージョンでは、テンプレートマニフェストファイルで定義されていないテンプレートは機能しなくなる。この変更は、Visual Studioのプロジェクトテンプレートを作成するユーザーに影響するという。
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