Windows 10の登場と時を同じくして現れた最新バージョンのVisual Studioはどう変わったのか。その全体像を探っていこう。
本記事は2014年12月8日に公開した「Visual Studio 2015の新機能をプレビュー版で見てみよう」をVisual Studio 2015 RTM版に合わせて改訂したものです。
Visual Studio 2015(以降、VS 2015)が2015年7月20日に正式リリースされた(次の画像)。本稿では、VS 2015の新機能をできるだけ網羅しつつ、興味深い機能について簡単ではあるが紹介していきたい。
VS 2015では、クロスプラットフォーム開発が強化された。その多くは以前のVisual Studio 2013(以降、VS 2013)でも可能なことだったのだが、標準としてサポートされる意義は大きい。
その主要な項目を列挙すると、次の通り。
VS 2015のインストール時、最初の画面で[カスタム]を選んで進めると、クロスプラットフォーム開発用のツールをインストールできる(次の画像)。クロスプラットフォーム開発を試すつもりがあるなら、できるだけ全てインストールしておくのがよいだろう。
VS 2015を立ち上げ、新しいプロジェクトを作成するダイアログを開くと、クロスプラットフォーム開発用のテンプレートも並んでいる(次の画像)。
試しにAndroid用のXamarin(ザマリン)プロジェクト(上の画像の[Blank App (Android)]プロジェクトテンプレート)を選んでプロジェクトを作ってみると、次の画像のようになる。
こうして作成したAndroidアプリをテスト/デバッグするために、VS 2015にはAndroidエミュレーターが搭載されている(次の画像)。
*1 iOS用アプリをWindows単独で作成できないのは、アップルのライセンス条件がMacの実機を必要とするものだからだという。Xamarinのサイトに、「iOS applications cannot be created without Apple’s compiler, and they cannot be deployed without Apple’s certificates and code-signing tools」という記述があり、その通りならばアップル社がコンパイラーやツール類をWindows用に提供してくれない限りはWindows単体でiOSアプリの開発はできない。
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