新人を迎え入れる側は、どう対応すればいいのだろうか。
まず大切なのは、新人よりも早く出社することである。「新人が張り切って早めに出社したら、オフィスには誰もいなかった」といった事態に陥らないようように、普段より30分早く出社して新人を待ち構える、くらいは心掛けたいものである。
新人用に机を用意しておくことも忘れてはいけない。「ええと、Aさんの机は……。今、片付けるから、ちょっと待ってて」などと先輩が荷物置場のような机を掃除し始めたら、新人は「歓迎されていないのかも」とがっかりすることだろう。配属前日までに割り当てる机をキレイに片付け、新人が座る場所を確保しておきたい。
考えたいのは、その上で「どう迎えるか」である。あるITエンジニアに聞いた話は印象的だった。
「新人にどうやったら“Welcome!”の気持ちを伝えられるだろうか、と皆で考えて、Welcomeカードを用意することにしたんです。立体的に組み立てられる大きなカードに、先輩全員でメッセージを書きました。それを配属の朝、机の真ん中に置いておいたのです」
「新人はどんな反応でしたか?」
「うれしそうに、しげしげと眺めていました。その後ずーっと机の上に飾り、1年たった今もまだ飾っています」
Welcomeカードには、このようなメッセージが書いてあったらしい。
ようこそ! ○○チームへ。Bさんがやって来るのを待ってました!
Bさんの参入で、○○チームがパワーアップ!
困ったことがあったら、何でも聞いてくださいね
あまり緊張しなくていいからね
活躍を期待しています
新人が最初にぶつかる壁は、「組織にすんなりなじむこと」だと思う。イラストなどでデコレーションした、手作り感満載のWelcomeカードは、この壁を取り払い、組織メンバーになる第一歩をうまく踏み出すきっかけを作ってくれたのではないだろうか。
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