マイクロソフトと「Jenkins」プロジェクトが提携Azure上にプロジェクトインフラを構築

マイクロソフトは「Jenkins」プロジェクトと提携し、AzureクラウドにおけるJenkinsの開発/デプロイインフラ構築に協力する。

» 2016年05月20日 10時00分 公開
[@IT]

 米マイクロソフトは2016年5月18日(米国時間)、「Jenkins」プロジェクトとの提携を公式ブログで明らかにした。

 Jenkinsは、ソフトウェアの開発プロセスにおけるビルドやテスト、デプロイなどをジョブとして管理し、ジョブの実行を自動化できるオープンソースソフトウェア(OSS)の継続的インテグレーション(CI:Continuous Integration)/継続的デリバリ(CD:Continuous Delivery)ツール。2016年4月に最新版「Jenkins 2.0」をリリースし、一連の流れをパイプライン処理として定義、視覚化するパイプラインが標準機能としてサポートされるなど、ユーザーニーズを反映したアップデートも盛んに行われている。

photo Jenkins 2.0で標準搭載となったパイプラインのステージビュー

 このようにJenkinsプロジェクトが発展し、Jenkinsへの要求が高まっている背景から、同プロジェクトでは次世代のコンテンツ配信ネットワークやJavaをベースにしたツールの構築基盤として、信頼性が高く、安全で、アジャイル(俊敏)なLinuxプラットフォームを必要としていたという。

 マイクロソフトのAzureプログラムマネジメントディレクターを務めるコーリー・サンダーズ氏は、「Microsoft Azure」の公式ブログで、「この課題の解決を支援するために、マイクロソフトはJenkinsコミュニティーと提携し、Azure上でLinuxおよびJavaベースのモダンで堅牢な開発、デリバリインフラを構築するためのコンピュートリソースと技術ノウハウを提供していく」と発表した。

 Azureでは、JenkinsのWebサイトと、サイトを管理するJenkinsビルドのホストも担う。JenkinsはJenkins 2とレガシーJenkinsビルドを、Azureを利用している全世界のチームに提供するという。

 「新興企業から大企業まで、そしてJavaとCIのオープンソースコミュニティーも含む、Jenkinsユーザーの世界的コミュニティーと共同の取り組みができることを光栄に思う。われわれはAzureで最大限の選択肢と柔軟性を提供していく。Jenkinsの素晴らしいオープンソースコミュニティーとの深い協力関係の土台には、このコミットメントがある」(サンダース氏)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

スポンサーからのお知らせPR

注目のテーマ

AI for エンジニアリング
「サプライチェーン攻撃」対策
1P情シスのための脆弱性管理/対策の現実解
OSSのサプライチェーン管理、取るべきアクションとは
Microsoft & Windows最前線2024
システム開発ノウハウ 【発注ナビ】PR
あなたにおすすめの記事PR

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。