NECは、セールスフォース・ドットコムと協業し、SoE領域の事業についてサービスの強化を図る。NECが提供するパブリッククラウドサービスとSalesforceを接続するためのVPNサービスも提供する。
NECは2016年5月24日、セールスフォース・ドットコムと協業し、SoE(Systems of Engagement:顧客接点となるシステム)領域に向けたサービス強化を図ると発表した。昨今、企業に迫られる事業環境の変化に、柔軟かつ迅速に対応するシステムやサービスへの要求が高まっていることを背景に、NECが持つ業務ノウハウや基幹業務システムの構築スキルを応用して、セールスフォースの基盤で稼働するフロントエンドアプリケーションの開発や導入支援策を強化する。
その他、セールスフォース・ドットコムのSFA(Sales Force Automation:営業支援システム)/CRM(Customer Relationship Management:顧客管理システム)サービスと、NECのPLM(Product Lifecycle Management:製品ライフサイクル管理)システムである「Obbligato III」を連携させて、市場のニーズに合った製品の企画・開発を支援するサービスも提供する。SNSなどで発信される市場や顧客の声をObbligatoと連携させることで、顧客の潜在的なニーズや製品に対する改善要望を取り込むといったことも可能にする。
併せて、NTTコミュニケーションズのVPNサービスを利用して、Salesforceとユーザーとの間を接続する「Salesforce over VPN」と呼ばれるサービスも提供する。セールスフォース・ドットコムのSaaS(Software as a Service)やPaaS(Platform as a Service)上のアプリケーションに、より安全にアクセスできる環境を整えられる。同時に、NECが提供するパブリッククラウド「NEC Cloud IaaS」についても、Salesforceと接続するためのVPNサービスも提供する。
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