本連載は、Linuxサーバーに初めて触れる人、基本から学習したい人に向けて、「CentOS 7」をベースにLinuxサーバーの基礎を解説していきます。今回は、コマンドによるLinuxの操作の基本と、Linuxサーバーの基本的な設定方法を見ていきます。
書籍の中から有用な技術情報をピックアップして紹介する本シリーズ。今回は、秀和システム発行の書籍『たった2日でわかる Linuxサーバー Cent OS 7.0対応(2015年2月6日発行)』からの抜粋です。
ご注意:本稿は、著者及び出版社の許可を得て、そのまま転載したものです。このため用字用語の統一ルールなどは@ITのそれとは一致しません。あらかじめご了承ください。
※編集部注:前回記事「Linuxサーバーの基本を理解しよう」はこちら
WindowsでもMacでも、パソコンを操作するときはマウスやタッチパッドを使って操作するのが一般的です。しかしLinuxサーバーでは、キーボードからのコマンド入力で操作するのが一般的です。今回は、コマンドによる操作の基本と、Linuxサーバーの基本的な設定方法をざっと見ることにします。
Linuxには、さまざまな処理をするためのコマンドが何千も用意されています。そのコマンドをキーボードから入力して操作するのが伝統的なLinuxの作法です。
マウスを使ったグラフィカルな操作に比べれば、コマンド操作はとっつきにくく、面倒で、難しい印象を持ってしまいます。ただ、コマンド操作に慣れるに従って、そうしたデメリットは気にならなくなり、快適にLinuxを操作できるようになります。
コマンド操作のメリットには、次のようなものがあります。
コマンドや操作方法がたくさん出てきて混乱するかもしれませんが、それらを全部覚える必要はありません。ただ、基本的な操作は繰り返し利用するものですから、ある程度は覚えてしまった方が作業効率がよくなるのは確かです。
作業を何度も繰り返しているうちに自然と覚えていくものですが、早く覚えたい場合は、これはと思う操作方法を付箋やメモ帳にメモしておくとよいでしょう。自分で書いてみると、けっこう頭に入るものです。
通常、サーバーにGUI(Graphical User Interface)はインストールされていなくて、サーバーを起動すると次のようなログイン画面が表示されるのが普通です。ここでは、文字(キャラクタ)だけを使って操作します。文字だけが表示され、キーボードからの文字入力で操作を行います。そのような操作体系をCUI(Character-based User Interface)といいます。
ただ、CUIでの操作はちょっと大変です。日本語も表示されませんし、いろいろ不親切です。そこで本稿では「端末」を使ってコマンド操作を勉強することにします★。「アプリケーション」メニューから「端末」を選んでください。
端末は「ターミナル」とも呼ばれます。
すると端末が起動します。
この端末上でコマンドを入力していってください。
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