Sambaでファイルサーバーを構築しよう基礎から理解するLinuxサーバー[Cent OS 7.0編](8)(3/3 ページ)

» 2017年03月27日 05時00分 公開
[中島能和]
前のページへ 1|2|3       

ユーザーのホームディレクトリを公開しよう

 Sambaでは、ユーザーごとのホームディレクトリを共有にする機能も持っていて、標準で有効になっています。ただし、誰でもホームディレクトリにアクセスできてしまうと困りますから、ユーザー名とパスワードを入力しなければアクセスすることができません。その際、Linuxのユーザーとは別にSamba用のユーザーを作成し、パスワードを設定します。

 Samba用のユーザーはpdbeditコマンドで作成します。studentという名前のSambaユーザーを作成してみましょう。

参考情報

後でパスワードを変更するには、smbpasswdコマンドを使います。


Sambaユーザーstudentを作成する

 -aはSambaユーザーを追加するオプションです。

 ちなみに、Sambaユーザーを作成するには、あらかじめ同じ名前のLinuxユーザーを作成しておく必要があります。Linuxのstudentユーザーはすでに存在しているので、すぐにSambaユーザーを作成できたのですね。

ONEPOINT

 LinuxのユーザーとSambaユーザーは別々に管理されていますが、LinuxユーザーがないとSambaユーザーは作成できません。


 それでは、Windowsのエクスプローラーなどで、アドレス欄に「\\仮想マシンのIPアドレス\student」と入力してください。仮想マシンのIPアドレスが192.168.11.5であれば「\\192.168.11.5\student」です。

Windowsのエクスプローラーからstudentのホームディレクトリにアクセスする

 すると、認証ウィンドウが出てくるので、ユーザー名「student」とパスワード(pdbeditコマンドで設定したパスワード)を入力します。

認証ウィンドウ

 問題がなければ、ホームディレクトリ(/home/student)の内容が表示されるはずです。

ホームディレクトリにアクセスできた

 うまく接続できない場合は、いったんエクスプローラーのウィンドウを閉じてから、もう一度試してみてください。

まとめ

  • Sambaの設定ファイルは/etc/samba/smb.confです。testparmコマンドで構文チェックできます
  • Sambaのサービスはsmb.serviceとnmb.serviceの2つです
  • Samba用のユーザーはpdbeditコマンドで作成します。あらかじめ同じ名前のLinuxユーザーが必要です

たった2日でわかる Linuxサーバー Cent OS 7.0対応

たった2日でわかる Linuxサーバー Cent OS 7.0対応

中島能和著
秀和システム 2500円(税別)
Linuxサーバーの学習をしたいがマシンは1台しかない……。覚えることが多すぎる……。あなたは、そんな理由でLinuxサーバーの学習をあきらめていませんか? 本書は、WindowsやMac上で動くLinuxを使って、サーバー構築のノウハウを解説します。初心者を対象としているので、あれもこれもと欲張ってたくさんの説明をするのではなく、まずは2日間で基礎部分だけをしっかり解説します。サーバ構築の基本スキルが身につきます。

注文ページへ


前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。