Windows 10 Creators Updateで改良される「Edgeの新機能」まとめ「新たなタブ管理機能」「VR対応」などを実装

2017年春リリース予定の「Windows 10 Creators Update」に搭載される「Microsoft Edge」には、多くの新機能が備わり、機能改善も行われる。

» 2017年02月02日 12時05分 公開
[@IT]

 米マイクロソフトは2017年1月31日(米国時間)公式ブログで、2017年春の公開を予定するWindows 10の次期大型アップデート「Windows 10 Creators Update」に搭載される、標準ブラウザ「Microsoft Edge(以下、Edge)」の新機能と改良点を紹介した。

 最新版のEdgeでは、ユーザーがコンテンツを整理して快適に閲覧できるように支援する「新しいタブ管理機能」を軸に、より豊かなブラウジング体験の実現に向けた各種の機能が提供される。概要は以下の通り。

新たなタブ管理機能

 現在のWebページから離れずに、開いている全てのタブのサムネイルを一覧表示する「タブプレビューバー」を実装。タブプレビューバーはウィンドウの最上部に表示でき、サムネイルのタッチやスワイプ、マウスホイール操作でタブを素早く切り替えられる。

タブプレビューバー タブプレビューバー

 また、全てのタブをグループ化して一時退避し、「素早くブラウザをまっさらな状態にする機能」も追加される。退避したタブグループは後で復元が可能だ。マイクロソフトはこの機能を、ユーザーが集中を切らさずにある作業から別の作業に素早く切り替え、それぞれの作業時点で重要なコンテンツに没入できるようにすることを目指したと述べている。

退避したタブ 退避したタブ

3D対応

 VR(Virtual Reality:仮想現実)対応のWebサイトが増えている。ユーザーがVRデバイスや、近く登場する予定の「Windows Mixed Reality」ハードウェアを使ってVR表示をブラウザで楽しめるように、Edgeは「WebVR」をサポートする。マイクロソフトは今後も、3Dコンテンツへの対応を推進する意向と述べている。

新たな読書体験のサポート

 Windows 10 Insider Previewの「Build 15014」では、Windows Storeから直接電子書籍を購入し、Edge上で読める機能が米国のユーザー向けに搭載された。この他、Edge上での読書支援ツール、カスタムフォントサイズ、レイアウト、テーマ、ナビゲーションコントロール、コルタナなどの機能を統合させ、電子書籍体験をよりリッチにする機能を提供する。

photo Windows Storeで直接電子書籍を購入し、Edgeですぐ読めるようにする機能

オンラインショッピングをもっと容易に

 Edgeでは、新しい「Payment Request API」をサポートする。Payment Request APIは、Windows 10のMicrosoft Walletに保存されている支払いと住所情報を使用して、サイトでの精算をより手軽に行うために使われる。2017年2月現在、この機能は開発者向けのプレビューとして提供されている。

Payment Request APIのプレビューをサポート Payment Request API(プレビュー)をサポート

拡張機能プラットフォームの発展

 マイクロソフトは、Edge向け拡張機能のエコシステムとプラットフォームへの投資を継続して行っている。拡張機能の開発者に提供されているAPIの数はWindows 10リリース当初より30%以上増えており、開発者を支援するツール群「Microsoft Edge Extension Toolkit」もアップデートされている。また、パートナーとの協力も継続しており、Windows StoreでEdgeの拡張機能を提供するパートナーは、直近数カ月で数社が加わっている。

Edgeの拡張機能 Edgeの拡張機能

より高速、より安全、より効率的に

 Edgeは効率性、パフォーマンス、セキュリティを備えるブラウザとして展開している。ユーザーがお気に入りのWebサイトを表示するに当たり、Edgeは他より一段と高速な動作とレスポンスを実現するように開発していく。また、省電力性能を高め、より強力なセキュリティ機能も提供する。

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