マイクロソフトは、データプラットフォームの次期バージョン「SQL Server v.Next」のCommunity Technology Preview(CTP)1.3を公開。WindowsとLinux向けにリリースした。
米マイクロソフトは2017年2月17日(米国時間)、リレーショナルデータベース管理システムの次期バージョン「SQL Server v.Next」のCommunity Technology Preview(CTP)1.3をWindowsとLinux向けに公開した。
SQL Server v.NextのCTP 1.3では、高可用性と障害復旧(High Availability and Disaster Recovery:HADR)機能などが強化されており、Linux上で動作するSQL Serverでも、「Always On可用性グループ」機能を利用できるようになった。Always On可用性グループ機能は、データベースミラーリングに代わるHADRソリューションとしてSQL Server 2012で導入された機能だ。
マイクロソフトはSQL Server v.Nextの開発において、可用性やアップタイムの向上に向けた機能強化を随時進めており、SQL Serverでサポートする全プラットフォームで、同じHAおよびDRソリューションを提供することを主要な設計方針として掲げている。
Always On可用性グループは、Windows Server上ではWindows Serverフェイルオーバークラスタリング(WSFC)機能を利用して実現されている。一方のLinux上で新たに対応したAlways On可用性グループは、Linuxベースのクラスタリソース管理ツールと連携し、自動監視、障害検知、予期せぬ障害時の自動フェイルオーバーを実現する。広く普及しているLinuxのクラスタリングツール「Pacemaker」に対応する。
さらにこのAlways On可用性グループは、WindowsとLinuxにまたがって、同じ分散可用性グループの一部として機能する。この構成により、異なるプラットフォーム間での移行をダウンタイムなしで実現できるようになる。SQL Server on Linuxを使ってミッションクリティカルなアプリケーションを構築する企業は、これらのHA/DR構成を利用して、アプリケーションレベルの保護(2つの同期セカンダリーレプリカ)、ビジネスコンティニュイティ規制の順守(リモートサイトのDRレプリカ)、パフォーマンスの向上(レポートおよびバックアップのワークロードをアクティブセカンダリーレプリカにオフロード)を図れるとしている。
この他SQL Server v.Next CTP 1.3では以下の機能強化も行われた。
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