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» 2017年02月27日 05時00分 公開

教えて! キラキラお姉さん「仕事がワクワクしないときは、どうしたら良いですか?」プロエンジニアインタビュー(3)(2/3 ページ)

[聞き手 高橋睦美、鈴木麻紀,@IT]

アセンブラから始まったシステムインテグレーター生活で得たものは

 システムインテグレーターに入社後、待っていたのはプログラムに関する研修だった。それも「当時ならば普通はJavaやCを学ぶところでしたが、私たちの代だけなぜか、アセンブラを学びました」と菅沼さんは振り返る。

 「パズル的なものは得意なので、意外とすっと入れました。大学の講義で習ったプログラムでは、ポインタなどに苦手意識がありましたが、逆にアセンブラで『このアドレスにこれが入って……』という形だと意外と理解できました」

 しかも、研修後最初に配属されたのは、とあるメーカーの基幹システムの開発現場。そこで今度は、IBMのMQを用いたミドルウェア開発に携わることになった。

 「最初はイメージが湧かないまま、とにかく言われた通りに作っていましたが、ミドルウェアに詳しくなろうと勉強し、MQ関連の資格を取得しました」

 その努力が認められ、MQに関する知識を買われてさまざまなプロジェクトにアサインされた。また、MQを利用するために、JavaやC、時にはCOBOLといった言語に一通り触れることになった。「逆に、今やっているWebのスクリプト系言語は、ほとんど触っていませんでした」と菅沼さんは当時を振り返る。

 当時の経験は、シニアエンジニアとしてプロジェクトマネジャーのような仕事をする上でも役に立っているという。

 「一回り以上年上の人たちと一緒に仕事をしていたのですが、いろいろと教えてもらい、かわいがってもらいました。プロジェクトの現場には自社以外に、さまざまな企業の人もいて、そういった方々のプロジェクト全体を見据えた視点や動き方を近くで見ることができました。そうすることで、知らず知らずのうちに着目すべきところを勉強できていたかもしれません」

 今も、当時交流のあった人々との付き合いは続いており、最近であれば機械学習など、最新の技術トピックに関する情報交換を行っているという。

単なる目標達成を上回る「ワクワク」を

 その後、もともとの希望である「技術を使って、インターネットで何か生活に役立つことをしたい」という志を果たすべく、口コミコスメ情報サイトを運営する企業に、そして現在の職場へと転職した菅沼さん。当時は、決して多くのエンジニアがいるとはいえない中、「昼間は各部門の調整を行い、夜になるとごりごりコードを書くという生活をしていました。しかしサービスが拡大し、人が増えてくるにつれて、調整のフェーズも増えてきます。そこで自然と、インフラも含めたシステム全体を見る仕事が増えてきました」という。

 自分の目標を設定するときも、若手エンジニアと面談して目標を定めるときも、菅沼さんが重視しているのが、「ワクワク」という言葉だ。

 「プロジェクトにアサインされ、ただ言われたものを開発するだけでは退屈になってしまいます。単に与えられた目標の数字を追うだけでなく、自分の技術提案によってその目標をさらに上回ったり、スキルを発揮してサイトに貢献したり。あるいは、社内で月に1回実施しているライトニングトークの場で、自分が発見した面白い技術とその活用法を発表したり……そんな目標を立てて達成できれば、数字だけでなく、キャリアアップにもつながりますよね。自分がワクワクしながら好きなことをやりつつ、目標達成にもつながる、そんな目標を最低1個は織り込むようにしています」

 それは、自身が上司や役員と面談するときも同様だ。

 「最近自分がワクワクしていないなと感じたときには、すぐに上司に相談しています」

 同社では四半期ごとの目標設定だけでなく、1カ月に1度は上長と面談を行い、ざっくばらんに「最近どう?」とコミュニケーションを取っているという。

 「誰かが元気ないなとか、そういう状況に気付いて吸い上げる雰囲気が多い会社だと思います。それを受けて、今後の方向性やエンジニアとしての在り方について合宿を開催したり、そこまで行かなくてもちょっと飲みに行って話を聞いたり」

 また、同社ではさまざまな部活動があり、部署を超えた交流が行われていたり、時にはサイバーエージェントグループ全体にまたがる女性エンジニアLT大会を開催したりと、風通しのよい雰囲気であることも、菅沼さんが「ワクワク」とし続けられる大きな要因かもしれない。

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