日立システムズ、500万円前後から導入できるハイパーコンバージド製品をリリース中堅・中小企業向けのエントリーモデルを用意

日立システムズが、ハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)アプライアンスのラインアップを強化。中堅・中小企業や部門単位での導入も想定した500万円台のエントリーモデルを追加した。

» 2017年03月30日 11時40分 公開
[@IT]

 日立システムズは2017年3月29日、米スーパーマイクロコンピュータ製ハードウェアと、ヴイエムウェアの仮想化ソフトウェアを採用したハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)アプライアンス「ハイパーコンバージド・ソリューション」のラインアップを拡充。中堅・中小企業や部門単位で利用可能とするエントリーモデル2種類を追加した。

 HCIは、これまで個別に用意していたサーバ、ストレージ、ネットワークの各インフラ機器を統合し、データ管理(ストレージ)機能は、個別のハードウェアでなくサーバ上で動かすソフトウェアとして実装するITインフラシステムと定義される。ハードウェアとしてのサーバを軸に、ストレージソフトウェアと仮想化基盤ソフトウェアで構成され、従来のITインフラと比べ、省スペース化できること、アプライアンス単位で追加すればデータの記録容量やシステムの処理能力を簡単に増強できること、システムの運用管理を一元化できることなどがメリットとして挙げられる。

photo HCIによるITインフラのイメージ

 ただしこれまでのHCIは、中堅・中小企業や大企業の部門単位で導入するには必要以上に高性能で、割高になる傾向があった。また、運用時に不具合が発生した場合の問い合わせ窓口が機器やソフトウェアによって異なる場合もあり、管理者の対応が煩雑になるという課題もあった。

 これを踏まえて同社は、30人分程度の仮想デスクトップ(VDI)環境を提供できる「VDI(Virtual Desktop Infrastructure)エントリーモデル」と、20台程度の仮想サーバ運用を想定した「仮想サーバーエントリーモデル」の、比較的規模の小さい環境を想定した2つのモデルを用意した。前者は部門単位ので導入や在宅勤務、テレワークなどの用途を想定し、後者はIoT(Internet Things)システム向けのPoC(Proof of Concept)用途やリモートオフィス、テスト環境などを想定。既に提供するスタンダードモデルと同様に、一元化した顧客向けサポート窓口を用意する。

photo ハイパーコンバージド・ソリューションの提供イメージ

 VDIエントリーモデルと仮想サーバーエントリーモデルは、1Uサイズ(2ノード)×1台、または1Uサイズ(1ノード)×2台とし、ストレージはオールフラッシュで構成。価格は、VDIエントリーモデルが498万円(税別、以下同)から。仮想サーバーエントリーモデルが698万円から。それぞれ、ハードウェア3年保守とソフトウェア1年保守が含まれる。

photo ハイパーコンバージド・ソリューションのラインアップと価格

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