今回、取り上げる都市伝説は、WindowsのCドライブのルートにいつの間にか出現した「.rnd」ファイルと、ドットから始まるファイル名、ディレクトリ名の話です。正直に言うと、このタイトル(ら、ら、「.rnd」)を使ってみたかったから……。
「.rnd」ファイルの正体について、知っている人は多いと思います。ですが、知らない人にとってはこのファイルがCドライブのルートにあったりすると、不安になるでしょう。「何かウイルスに感染したのでは?」「今まさに乗っ取られ中なのでは?」とか、考えてしまうかもしれません。このファイルは1KBと小さく、「メモ帳(Notepad.exe)」で開いてみると、中には意味不明な文字列が書き込まれています(画面1)。
安心してください。Cドライブのルート(C:\)やユーザープロファイルのディレクトリ(%USERPROFILE%)に「.rnd」ファイルがあったとしても、無害です。放置しておいてもよいですし、削除しても全く問題ありません。
ただし、悪意のあるソフトが「.rnd」ファイルを装っている可能性もゼロではありません。例えば、本当は「.rnd.exe」「.rnd.dll」「.rnd.cmd」「.rnd.bat」というファイル名の悪意のある実行可能ファイルで、エクスプローラーでファイルの拡張子が非表示になっているということはあり得ます。しかし、それは考えすぎでしょう。種類が「アプリケーション」ではなく、「RNDファイル」となっていれば問題ありません。
筆者がこの「.rnd」ファイルをCドライブのルートに発見したのは、もう何年も前のこと。そのときは、突然、出現したようで少し不安になりましたが、ファイルのタイムスタンプとコントロールパネルの「プログラムと機能」や「信頼性履歴の表示」の履歴を比較して、とあるヴイエムウェア製品をインストールときに作成されたことを理解しました。また、Webを検索して、「.rnd」ファイルを作成したプログラム、「.rnd」ファイルの用途、そして「.rnd」ファイルを削除しても構わないことを、知ることになりました。
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