デバッグ用のツールバーでは、中断したプログラムのステップ実行が可能だ。
このツールバーでは以下の操作が可能だ(加えて、左のグラブハンドルをドラッグ&ドロップすることで、ツールバーを左右に移動できる)。
[デバッグ]ビューには現在実行している行周辺で使われている変数やパラメーターの値、ユーザーが指定の式の評価結果(ウォッチ式)、関数やメソッドのコールスタック、ブレークポイントが表示される。
(1)の[変数]ペーンには現在のスコープに導入されている変数がカテゴリーごとに表示される(前述の通り、エディタ画面でカーソルを合わせることで、特定の変数やパラメーターの値をポップアップ表示することも可能だ)。例えば、[ローカル]の下には現在のローカルスコープで定義されている変数が、[クロージャ]には現在のローカルスコープ外部で定義されているものが表示される。この他にも[グローバル]などのカテゴリーがある。
(2)の[ウォッチ式]ペーンには、ユーザーが追加した式の評価結果が表示される。先ほど「const tmp = JSON.parse(body);」の「body」をウォッチ式に追加したので、上の画像ではこれがこのペーンに表示されている。このペーンに直接、特定の式を追加することも可能だ。これには右側の[+]ボタンをクリックする。以下に、「tmp[0]」をウォッチ式に追加している様子を示す。
ウォッチ式に「tmp[0]」を追加しているところ
なお、[+]ボタンの隣にある2つのボタンはそれぞれ[すべて折りたたむ]ボタンと[すべての式を削除する]ボタンだ。前者は式の評価結果が階層構造を持っている場合に、それを折りたたんで表示するために使用する。例えば、上の画像の最後ではtmp[0]の値を展開して表示しているが、[すべて折りたたむ]ボタンをクリックすると、これが折りたたまれる。後者は文字通り、全てのウォッチ式を削除するものだ。
(3)の[コール スタック]ペーンには現在の実行されている関数/メソッドが呼び出されるまでの関数/メソッドの呼び出し経路が表示される。どういう呼び出し履歴をたどって、現在のコードが表示されているかはデバッグには欠かせない情報だ。
(4)の[ブレークポイント]ペーンには、既に述べたように現在設定されているブレークポイントが一覧表示される。なお、ブレークポイントには条件を付加することも可能だ。これには[ブレークポイント]ペーンではなく、エディタ画面にあるブレークポイントを右クリックして、コンテキストメニューから[ブレークポイントの編集]を選択する。
これにより、エディタ画面に条件を入力するボックスが表示される。
[式]を入力すると、プログラマーが指定したその式がtrueとなった場合にデバッグ実行が中断される。[ヒット カウント]を指定すると、その行が指定された回数だけ実行された時点でデバッグ実行が中断される。
これでデバッグ実行に関連するUI要素の説明が終わったので、次ページでは実際にデバッグ実行を進めてみよう。
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