ビズリーチは、「プログラミング言語別 平均年収ランキング2017」を発表した。第1位はScalaで平均年収は626万円、第2位はPythonで601万円、第3位はKotlinで577万円だった。SwiftやRuby、Javaなどもランクインした。
ビズリーチは2017年8月10日、同社が運営する求人検索エンジン「スタンバイ」で、「プログラミング言語別 平均年収ランキング2017」を発表した。スタンバイに掲載されている約250万件の正社員求人情報のうち、プログラミング言語名が含まれる求人情報の給与金額を平均してランキングを集計した。
それによると、第1位はScalaで平均年収は626万円、第2位はPythonで601万円、第3位はKotlinで577万円だった。第4位以降は、Swift(562万円)、Ruby(562万円)、Java(552万円)、Perl(551万円)、C(538万円)、JavaScript(536万円)、PHP(522万円)だった。
Scalaは、Java仮想マシン上で稼働する処理系で、オブジェクト指向言語と関数型言語の特徴を併せ持つ言語。TwitterやLinkedInなどの企業が利用していることで知られる。インターネット企業を中心に普及しており、Scalaを採用する企業は世界的に増えている。ビズリーチは、需要は増えているものの、扱える人材が比較的少ないことが平均年収の高さにつながっているのではないかと分析している。
Pythonは、データ処理やファイル入出力、行列演算や数学関数、機械学習など、ライブラリが豊富なスクリプト(インタープリタ)言語。オブジェクト指向言語ながら、手続き型や関数型言語のようにコードを書くこともできる。ビズリーチは、AI(Artificial Intelligence:人工知能)の実用化に向けて、機械学習や深層学習での利用に向けて今後さらに需要が高まると予測している。
Kotlinは、2017年5月にGoogleがAndroidアプリ開発の公式言語に追加することを発表したことで話題となった言語。スタンバイでの求人はもちろんAndroidアプリの開発エンジニアが中心だが、2017年8月現在、求人数はまだ少ないという。
なお、求人数が100件未満などの理由でランキング入りしなかった言語では、Go(571万円)やGroovy(680万円)、Haskell(670万円)、Erlang(604万円)、LISP(581万円)などがある。また、古くからニーズの高いCOBOLは、平均年収509万円で第11位だった。
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