ICS研究所とNTT Com、NTTセキュリティは、2018年2月からIoTセキュリティの学習プログラムを提供する。講義や体験型の実習で、サイバー攻撃の被害を防ぐためのシステム構築や被害に遭った場合の対処方法などが学べる。
ICS研究所とNTTコミュニケーションズ(NTT Com)、NTTセキュリティ・ジャパンの3社は2017年11月29日、「サイバー攻撃に備えた実践的なIoT(Internet of Things)セキュリティの体験学習プログラム」を2018年2月1日に開始すると発表した。製造業やシステムエンジニアリングなどの分野で、製造システムや制御システム、各装置の設計・構築・運用を担うエンジニアを対象にする。
IoTの普及に伴い、企業の基幹業務システムや工場の制御システムなどのインフラ基盤を標的にしたサイバー攻撃が増えている。サイバー攻撃に強いシステムの構築や、システム運用技術(OT:Operation Technology)領域でのセキュリティ対策へのニーズは高い。
3社が発表したプログラムは、実践的なIoTセキュリティ技術を備えた人材の育成を目的に、講義形式の「学習プログラム(有料)」と体験型学習環境での「技術検証プログラム(無料)」の2つを提供する。
学習プログラムでは、Eラーニングまたは講義形式で「サイバー攻撃やその被害を防ぐためのシステム構築方法」「サイバー攻撃の被害に遭った場合の対処方法」などを学ぶ。
技術検証プログラムでは、学習プログラムで習得した技術や知識に基づき、実際に業務で利用する製造システムや各装置の一部を用いたシステム環境を構築する。複数のセキュリティ製品を対象にした技術検証や、日頃の課題解決についても学習できる。
カスペルスキー、日本シノプシス、アズビル セキュリティフライデー、トレンドマイクロ、マカフィーの5社も協力ベンダーとしてプログラムに参加し、システムや装置、ツールを体験学習環境に提供する。
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