前回は、Windows 10の「メモリ管理」機能の変更を取り上げました。覚えておいてほしい教訓は、そうした変更を知らないまま、従来の知識だけで何とかしようとすると、状況をかえって悪くしかねないということです。今回は、単なる、そしてちょっとした“表現”の違いの話ですが、実は結構重要なことです。
Microsoftは、ころころと「名称」を変えるのが好きな会社のようです。そして、筆者のような物書きにとって、突然の名称変更は少し困ったことになります(特に書籍など)。
Windows 10 Fall Creators Updateのリリースと同じタイミングで、「Windowsストア」アプリとサイトが「Microsoft Store」に変更され、タスクバー上のストアアイコンも、それまでの白抜きのものから、カラフルなものに変わりました。
Windows 10 Fall Creators Updateで新しくなったと思っている人もいるかもしれませんが、現在サポートされているWindows 10の全てのバージョン(つまりバージョン1607、1703、1709)に対して“ストアアプリの更新バージョン”として提供されています。
ちなみに、企業向けにアプリの一括購入と割り当て、業務アプリの配布などを可能にする「ビジネス向けWindowsストア(Windows Store for Business)」も「ビジネス向けMicrosoft Store(Microsoft Store for Business)」(https://businessstore.microsoft.com/ja-jp/store)に変更されました。
このストアで提供されるアプリの名称は、もっとすごいことになっています。皆さんは、幾つ思い付くでしょうか。これまで「メトロアプリ(Metro App)」「イマーシブアプリ(Immersive App)」「WinRTアプリ(WinRTは、Windows 8 RTではなく、Windows Runtimeの略)」「ストアアプリ(Store App)」「Windowsストアアプリ(Windows Store App)」と、さまざまな呼ばれ方をしてきました。
現在は、フレンドリーな名前で「Microsoft Storeアプリ(Microsoft Store App)」、技術的な名前で「ユニバーサルWindowsプラットフォームアプリ(Universal Windows Platform App、UWP App)」が最新だと思います。面倒なので、本稿の以降ではMicrosoft Storeを「ストア」、アプリを「ストアアプリ」と呼ぶことにします。
以下の画面1は、ストア(Microsoft Store)から入手できる「Microsoft Solitaire Collection」ゲームアプリの製品情報ページです。「システム必要条件」と「追加情報」の部分ですが、何か気になるところはありませんか。Microsoft Storeになってからのことではありません。まだ、Windowsストアだった、しばらく前からのことです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.