「Windows Server version 1709」では、Nano Serverコンテナイメージサイズが80%縮小:初の「Windows Serverの半期チャネル」リリース、2017年秋公開
Microsoftの公式ブログで、2017年秋に投入予定の「Windows Server version 1709」で注目されるNano ServerおよびLinuxコンテナ機能が紹介された。
»2017年09月15日 10時50分 公開
[@IT]
Microsoftは2017年9月13日(米国時間)、2017年秋にリリースする予定の「Windows Server version 1709(仮称)」の注目機能となる、Nano ServerおよびLinuxコンテナ機能の詳細を公式ブログで紹介した。
MicrosoftはWindows Server 2016のリリース後、変化の激しい開発サイクルへの対応が必要なユーザーや最新のHyper-Vへの投資を活用しようとするホスティングサービス企業などに向け、クラウドに適した進化を希望するユーザーへ迅速に新機能を提供する方針を示している。次期Windows Serverでは、これまでのリリースモデルである「Long-term Servicingチャネル」に加えて、年に2回、春と秋に新しいリリースを公開する「半期チャネル」が設定される。
Windows Server version 1709はこの半期チャネル設定後、初のリリースとなる。
Nano Serverコンテナイメージをコンパクト化
Windows Server version 1709では、Nano Serverがコンテナの基本OSイメージとして最適化され、イメージサイズが390MBから80MBへと、80%近く縮小される。開発者は、新規アプリケーションの構築や既存アプリケーションへの新サービスの追加に適した、従来よりはるかに小さなイメージを利用できる。
Windows PowerShellからでNanoServerコンテナを実行した様子
同じマシン上でWindowsコンテナもLinuxコンテナも実行可能
Windows Server version 1709では、同じマシン上でWindowsコンテナもLinuxコンテナも実行できる。これは開発者からのニーズが高かった機能だ。この機能はHyper-Vの隔離機能を利用して、Linuxカーネルとともに、OSの中でコンテナサポートに最低限必要な部分だけを実行することで実現される。
そのNano Serverのインストール、ちょっと待った!
Windows Server 2016には、従来のGUI環境と「Server Core」と呼ばれるCUI環境に加え、新たに「Nano Server」という最小インストールオプションが追加されました。Nano Serverは、Hyper-Vなど幾つかのサーバの役割を実行できますが、現行バージョンの本番環境への導入はお勧めしません。なぜなら初代Nano Serverは、ある意味、一代限りのはかない存在になりそうだからです。
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