Amazon Web Services(AWS)は、AWS大阪ローカルリージョンを開設した。AWS東京リージョンと組み合わせて利用することで、規制対応のため、データセンター間を地理的に離す必要のあるアプリケーションの運用が可能になる。
Amazon Web Services(以下、AWS)は2018年2月13日、AWS大阪ローカルリージョンを開設したと発表した。同社は「規制対応のため、地理的に離れた複数のデータセンターでの運用が必要なアプリケーションのニーズにも、現在提供しているAWS東京リージョンとAWS大阪ローカルリージョンのサービスを組み合わせることで対応可能」としている。
AWSによれば「AWSリージョン」は、低遅延でスループットと堅牢性が高いネットワークにつながり、地理的に離れて独立した複数の「アベイラビリティーゾーン」で構成。各アベイラビリティーゾーンは、独立型の電源や冷却システム、セキュリティ設備を備える他、大容量の光ファイバーネットワークでAmazonのグローバルバックボーンネットワークに接続し、高可用性や耐障害性、拡張性を確保している。例えば、AWS東京リージョンは、4つのアベイラビリティーゾーンを持つ。
今回大阪に開設された「AWSローカルリージョン」は、AWSリージョンを補完する役割を持ち、単一のデータセンター内に耐障害性の高い独立型インフラを備える。単一のアベイラビリティーゾーンの他、「Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)」「Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)」「Amazon Relational Database Service(Amazon RDS)」などのサービスを提供する。
現在、AWSは、全世界でAWSリージョンの新設を進めている。同社は2019年初頭までに、バーレーンや香港、スウェーデン、米国第2の「AWS GovCloudリージョン」などで、12のアベイラビリティーゾーンを開設する予定だ。
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