スマホアプリで腰痛対策――バックテックが労働生産性向上効果の検証開始腰痛タイプをアルゴリズムで判定

バックテックは産業医科大学と協同で、腰痛対策アプリ「ポケットセラピスト」を活用した腰痛予防対策の効果検証を開始した。労働生産性向上が目的。腰痛タイプごとに最適な対策を提案する他、理学療法士にチャットで相談できる機能を備え、腰痛の解消を目指す。

» 2018年03月12日 08時00分 公開
[@IT]

 バックテックは2018年3月9日、腰痛対策アプリ「ポケットセラピスト」を活用した腰痛予防対策の効果検証を開始した。労働生産性向上を目的に、産業医科大学の産業生態科学研究所産業保健経営学研究室と協同で行う。

 ポケットセラピストは、京都大学大学院医学研究科が開発した、企業の生産性向上を目的とした腰痛対策アプリ。腰痛タイプ判定アルゴリズムによって最適な対策を提案する他、理学療法士とのチャットによる相談で、腰痛の解消を目指す。

画像 「ポケットセラピスト」イメージ(提供:バックテック)

 最近は「働き方改革」など、労働生産性の向上が盛んに議論され、企業が従業員の健康に配慮して労働生産性の改善を図る「健康経営」が注目を集めている。

 バックテックは、今回の効果検証について、「腰痛などの体の痛みを予防すれば、労働生産性の向上につながる。ただし、職場で腰痛などの予防について個別的な指導を広く実施しようとしても、産業保健スタッフの時間的制約により難しい。アプリを使って理学療法士からの情報を得たり、相談したりすることで腰痛予防を実践し、労働生産性に及ぼす影響を検証したい」としている。

 同社は、コニカミノルタとグラクソ・スミスクラインの従業員から参加者を募り、無作為化比較試験によってポケットセラピストの効果を科学的に検証するという。

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