実践「AD FS 2016」を使って「Office 365」とのSSO評価環境構築:Azure環境とAD DSの構築編 : AD FSを使ったSaaSとのSSO環境構築(3) (6/6 ページ)
各サーバがホスト名の名前解決に使用するDNSサーバをAD DSに変更し、各サーバをドメインに参加させます。
1:作業用PCのブラウザからAzureにサインインします
2:[リソース グループ]−[adfsResourceGroup]−[概要]−[adfsResourceGroup-vnet]−[概要]を選択します
3:[接続デバイス]に表示されたリストで仮想マシンadds001のデバイス(今回は[adds001434])の[IP アドレス]を確認します
図表17 プライベートIPアドレス一覧
4:[adfsResourceGroup-vnet]−[DNS サーバー]−[カスタム]を選択、[DNS サーバーの追加]に手順3で確認したIPアドレスを入力し、[保存]を選択します
5:作業用PCのブラウザからAzureにサインインします。[リソース グループ]−[adfsResourceGroup]−[概要]−[adds001]−[概要]を選択します
6:上部メニューの[再起動]−[はい]を選択し、仮想マシンadds001を再起動します
7:作業用PCのブラウザからAzureにサインインします。[リソース グループ]−[adfsResourceGroup]−[概要]−[adcs001]−[概要]を選択します
8:上部メニューの[再起動]−[はい]を選択し、仮想マシンadcs001を再起動します
図表18 Azureポータルから仮想マシンを再起動
9:作業用PCの[リモート デスクトップ接続]を使用し、仮想マシンadcs001に接続します。仮想マシンadcs001上で[スタート]−[Windows システム ツール]−[コントロールパネル]−[システムとセキュリティ]−[システム]を選択します
10:[コンピューター名、ドメインおよびワークグループの設定]−[設定の変更]を選択します
11:[変更]−[所属するグループ]−[ドメイン]を選択します
12:テキストボックスにオンプレミス環境のドメイン名を入力し、[OK]を選択します。今回は「masuda.work」を入力
13:[コンピューター名/ドメイン名の変更]が表示されたら、ユーザー名にAD DSの構築の手順4:で設定したドメイン管理者アカウント名(今回は「domainadmin」)とパスワードを入力し、[OK]−[OK]−[OK]−[閉じる]を選択します
14:再起動を求められたら、[今すぐ再起動]を選択し、仮想マシンを再起動します
15:手順5〜14と同様に、仮想マシン「adfs001」、仮想マシン「wap001」をドメインに参加させます
16:全ての仮想マシンのドメイン参加が完了したら、作業用PCの[リモート デスクトップ接続]を使用し、仮想マシン「adds001」に接続します
17:仮想マシンadds001上で、[スタート]−[Windows 管理ツール]−[Active Directory ユーザーとコンピューター]を選択します
18:[Active Directory ユーザーとコンピューター]−[<オンプレミス環境のドメイン名>]−[Computers]を選択し、「adcs001」「adfs001」「wap001」が登録されていることを確認します
図表19 ドメイン参加確認画面
今回は、AD FS 2016によるOffice 365とのSSO評価環境の構築手順として、Azure環境の構築、AD DSの構築を説明しました。次回以降は、AD CSの構築の手順を説明します。
富士ソフト MS事業部 フェロー
Microsoft関連の技術プロジェクトに数多く参画し、システムアーキテクトとして開発からインフラまで広範囲の技術領域に対応。日々進化するMicrosoft新技術領域において、最新技術の調査・検証を実施し、新ビジネス創出の推進に従事している。
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