デフィデはAIを利用したチャットbotハブの構築サービス「Chai」の提供を開始した。意図を解釈して会話したり、あらかじめ設定した複数のシナリオと連携したりする。SkypeやLINE、Facebook Messengerなどへの出力も可能。
デフィデは2018年6月15日、AI(人工知能)を利用したチャットbotハブの構築サービス「Chai」の提供を開始すると発表した。Chaiはディープラーニングと、ロジックに基づく自然言語対話エンジンを利用したコミュニケーションサービス。ユーザーの意図を理解して、ゴールまで導く対話を作成できるという。
従来のパターン化されたAIチャットにとどまらず、意図を解釈して会話したり、あらかじめ設定した複数のシナリオと連携したりできる。各種設問設定、FAQ(Frequently Asked Questions)や会話の自動生成、外部APIとの連携、Webページとの連動、チャットと連動したグラフやチャートの生成にも対応する。
さらに、SkypeやLINE、Facebook Messengerなどに出力する機能や、オンライン上のFAQを自動的に取り込む機能を備える。辞書の追加や自動生成したFAQの正誤判定による回答精度のチューニング、Facebookのbotエンジン「Wit.ai」やGoogleの「Dialogflow」といったChai以外のチャットエンジンも利用可能だ。
システム開発経験のないユーザーでも利用可能な管理画面を用意し、質疑応答や設問シナリオなど、管理画面で必要な情報を登録することで、自然言語での対話が可能なチャットbotを作成できる。生成モデル(Generative Model)を用いて類似センテンスやFAQを自動生成したり、対話内容をツリービューで表示したりして、全体を俯瞰して確認できる。デフィデは、チャットbotの構築や運用に必要な会話データの準備や設定の負荷を軽減できるとしている。
Chaiは、以下の4つのプランで提供する。
無料の「フリーモデル」は、1つのbot、月間9000回のAPIコールを利用できる。ただし、配信先にSkype/LINE/Facebook Messengerを指定できない。Wit.aiやDialogflowの利用もできない。
「ライトモデル」は4980円/月で、3つのbot、月間3万5000APIコールが利用できる。「ベーシックモデル」は9800円/月で、5つのbot、月間7万5000APIコールが利用できる。「アドバンスモデル」はbot数とAPIコール回数が無制限で、価格は個別に見積もる。
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