IE固有の技術を撤廃してモダンWebへ、日本マイクロソフトがレガシーなWebアプリからの移行を促すブラウザだけでなくWebアプリも移行

日本マイクロソフトは、Internet Explorer(IE)の利用を中止するだけでなく、IE固有の機能に依存したWebアプリケーションを改修し、モダンWebへ移行するよう促した。なお、IEのサポート終了時期については明言を避けた。

» 2018年07月20日 08時00分 公開
[@IT]

 日本マイクロソフトは2018年7月18日、同社の公式ブログ「Internet Explorerの今後について」で、Internet Explorer(IE)固有の古い技術に依存したWebアプリケーションをなくし、最新技術を利用するよう促した。

 同社はこれまでもIEの利用を中止するよう呼び掛けてきた。例えば2015年7月にWindows 10をリリースした際には、Microsoft Edgeの利用を推奨し、ActiveXコントロールやVBScriptといったIE固有の古い技術に依存したWebコンテンツを利用する必要がある場合のみ、IEを使うことを提案している。

 現在はこうしたIEに対する考え方を一歩進め、IE固有の機能に依存しているWebアプリケーションを利用している場合は、それらの機能を使わないようにWebアプリケーションを改修するよう呼び掛けている。

 同ブログでは、「現在のWebアプリケーションが古いブラウザであるIE固有の機能に依存している状態であれば、そうした依存性をなくし、最新のブラウザであるMicrosoft Edgeで閲覧できるように見直してもらうことを、今から検討するように伝えていくことが、私たちサポートチームの使命」だとしている。

 さらに、2020年にAdobe Flash Playerが廃止されることを取り上げ、ActiveXなどを含めた古い技術が廃止される方向に向かっており、IEでなければ表示できないWebコンテンツは徐々に減るとしている。

 日本マイクロソフトは、Microsoft Edgeが最新のWeb標準に準拠しており、PC向けのGoogle ChromeやApple Safari、Mozilla Firefoxなどに加え、スマートフォンやタブレット端末などとの相互運用性があることを強調した。「IEはいつまでサポートが提供されるのか」といった質問には回答できないとしながらも、いわゆるモダンWebへの移行を促している。

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