2017年の世界IaaS市場は前年比29.5%増の235億ドル規模に達し、上位5社はAmazon Web Services、Microsoft、Alibaba、Google、IBMだった。
Gartnerは2018年8月1日(米国時間)、2017年の世界IaaS(Infrastructure as a Service)市場動向の調査結果を発表した。市場全体の売上高は2016年の182億ドルから29.5%増加し、235億ドルに達した。Amazon Web Services(AWS)が首位を占め、Microsoft、Alibaba、Google、IBMがこれに続いた。
Gartnerのリサーチディレクターを務めるシド・ナグ氏は、次のように説明している。「上位4社のプロバイダーは強力なIaaSサービスを展開しており、堅調に成長している。多くの組織がIaaSの導入を本格的に進めており、クラウドを利用できる地域や国も広がっているためだ。クラウドを使用している組織では現在、クラウド向けのIT支出がIT予算全体の20%以上を占めている。こうした組織の多くは、クラウドを使って本番環境やビジネスクリティカルなオペレーションを運用している」
IaaS市場は競争の激化と寡占化が進んでいる。上位4社(AWS、Microsoft、Alibaba、Google)はいずれもハイパースケールIaaSプロバイダーであり、4社の合計シェアは約73%に達している。IaaS市場とインフラユーティリティーサービス(IUS)市場を合算しても、4社は全体の47%を占めている。
Gartnerは、上位3社の特徴を次のように指摘している。
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