IDC Japanは、国内BDA(Big Data and Analytics)テクノロジーと同サービス市場に関して、2017年の分析結果と2018〜2022年の予測を発表した。2017年の市場規模は、対前年比8.9%増の約8849億円。2022年までの年間平均成長率は12.0%で、2022年の市場規模を約1兆5617億円と見込む。
IDC Japanは2018年8月27日、国内BDA(Big Data and Analytics)テクノロジーと同サービス市場に関して、2017年の分析結果と2018〜2022年の予測を発表した。それによると、2017年の市場規模は、対前年比8.9%増の8848億8900万円。2022年までの年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は12.0%で、2022年の市場規模を1兆5617億3100万円と見込む。
IDCでは同市場を、「インフラストラクチャ」、PaaS(Platform as a Service)サービスなどの売上を計上する「ソフトウェア」、ITサービスなどを計上する「サービス」という3つのセグメントに分類している。2017年の高い成長率を支えたのは、活用が進んでいるパブリッククラウド。ソフトウェアセグメントやサービスセグメントに好影響を与えた。
一方、2018〜2022年の成長は、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた意思決定中心型のアプリケーション開発が後押しする。DXアプリケーションの開発は、企業ごとのビジネスモデルに適合するように個別開発するからだ。IDCでは、DXアプリケーション開発がBDAテクノロジーを活用するためのITサービスの成長に大きく寄与すると見ている。
IDC Japanでソフトウェア&セキュリティのシニアマーケットアナリストを務める草地慎太郎氏は「BDAテクノロジー/サービス市場に関しては、DXに向けた企業個別のアプリケーション開発によって、特にサービスセグメントで高成長が見込まれる。ITサプライヤーには、自らの持つデジタル技術の専門性を生かしつつ資本提携や企業の合弁などを視野に入れ、DX支援サービスにより積極的に取り組むことが求められる」と分析している。
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