IDCは2018年第2四半期の世界エンタープライズストレージシステムの市場動向を発表した。売上高は132億ドルであり、これは前年同期比21.3%増。出荷容量は同70.7%増の111.8EB(エクサバイト)だった。
IDCは2018年9月6日(米国時間)、2018年第2四半期の世界エンタープライズストレージシステム市場動向を発表した。売上高は前年同期比で21.3%増加して132億ドルとなり、出荷容量は同70.7%増の111.8EB(エクサバイト)だった。
セグメント別では、ODM(Original Design Manufacturer:受託開発製造)がハイパースケールデータセンターに直接販売した経路に特徴がある。エンタープライズストレージシステム全体の売上高に占める割合は25.1%に達した。売上高は前年同期比31.7%増の33億ドルだ。
サーバ内蔵型ストレージは同24.9%増の38億ドル、全体に占める割合は28.5%となった。外付け型ストレージシステムは同14.4%増の61億ドル強となった。
フラッシュストレージシステムでは、オールフラッシュアレイ(AFA)の売上高が前年同期比で41.7%伸び、20億ドル強となった。ハイブリッドフラッシュアレイ(HFA)は同20.8%増の26億ドル弱だった。
IDCのインフラプラットフォームおよびテクノロジー担当リサーチマネジャーを務めるセバスチャン・ラガナ氏は、次のように解説した。
「2018年第2四半期の高い成長は、進行中のインフラ更新サイクル、次世代ワークロード向け投資、パブリッククラウドサービスにおける利用拡大、データ主導の取り組みといった要因に支えられた。データエコノミーの拡大が、現在の市場成長の大きな部分を占めている。あらゆる規模の企業が、大量のデータの取り込み、処理、配布ニーズを経済的にサポートし、ビジネスに新たなリスクを招かないプラットフォームに投資している」
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.