IIJは、Windows ServerのActive Directory(AD)機能をクラウドで提供する「IIJディレクトリサービス for Microsoft」を発表した。ADの運用管理負荷を低減でき、冗長化による可用性向上などのメリットを享受できる。
インターネットイニシアティブ(IIJ)は2018年10月18日、「IIJディレクトリサービス for Microsoft」を同年12月中旬に提供開始すると発表した。
これは、Windows Serverが備えるユーザー認証やコンピュータリソース管理機能を提供するディレクトリサービス「Active Directory(AD)」を、クラウド型で提供するサービス。2台のサーバによるアクティブ−アクティブの冗長構成を標準で採る。このとき、事業継続計画(BCP)対策のために、東日本と西日本のどちらかのリージョンを選択できる。
例えば、Windows ServerによるオンプレミスのAD環境を運用している場合は、同サービスを利用してAD機能をクラウドに移行し、ADの運用管理負荷の低減を図ることが可能だ。
また、オンプレミスADを操作マスターとしてクラウド上にレプリカを設置できる。操作マスターとレプリカを同期させることで、オンプレミス環境に障害が発生してもすぐにレプリカに切り替えることができ、可用性が向上する。
オンプレミスで稼働しているADのディレクトリ情報と同期させるためのツール「Azure Active Directory Connect」も提供するため、Office 365などのユーザーは認証連携が可能だ。
利用料金は初期費用が96万円(税別、以下同)、AD機能が月額12万円、AD機能+Azure AD Connect機能が月額16万円。
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