2018年は海賊版のダウンロードサイトに対するアクセス規制を行うため、通信のブロッキングを進める動きがありましたが、結局、中断しました。ところが2019年になって、ダウンロードを違法化する法改正に進んでしまっています。
この改正では著作権を侵害していると知りながらダウンロードを行うことを、全面的に違法とすることになりました。コンテンツがWebブラウザやクライアントに表示された時点で既にダウンロードが行われており、この時点で違法となるということです。さらにアップロードされたスクリーンショットをダウンロードすることも違法となるようです。
権利者が指摘した後に削除をすればよいという説明がありましたが、信じているというツイートは少ないようです。違法と知っていたか知らなかったかを恣意(しい)的に決められるのではないか、別件逮捕の口実に使われることも多いのではないかと、運用を心配するツイートが多数飛び交っていました。
守られるべき出版社や漫画家など多数の権利者までもが、違法となる対象が広過ぎるとして反対しており、一体誰のために改正されるのか分からなくなってきましたが、2019年2月22日には自民党の文部科学部会などが了承し、3月には改正されてしまいそうな勢いでした。その後、3月1日には自民党総務会から差し戻しがあり、状況が不透明になっています(※1)。
※1 3月13日時点では、ダウンロード規制が焦点となっている「著作権法改正案」の今国会提出は見送られる見込みだ(ITmedia NEWS)
ブロッキングに関する話題も続いています。韓国ではアダルトサイトに対する通信ブロッキングを実施、これによりアダルトサイトだけでなく、「艦これ」などアダルトではないサービスにも韓国国内からアクセスできなくなっているようです。これを受けて日本でも再びブロッキングを推進しようとする団体が現れるのではないかと心配しているツイートもありました。
この他にも、2月のセキュリティクラスタでは次のような話題が注目されていました。3月はどのようなことが起きるのでしょうね。
山本洋介山(株式会社メルカリ)
Webサイトの脆弱性を探す仕事の傍ら「twitterセキュリティネタまとめ」というブログを日々更新しているTwitterウォッチャー。たまにバグバウンティもしています。
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