Microsoft、「Bing」で使用する自然言語処理ライブラリとツール「Bling Fire」を公開他のライブラリより10倍高速

Microsoftは、Bingで使用している超高速有限ステートマシンと正規表現操作ライブラリ「Bling Fire」をGitHubで公開した。従来のライブラリよりも高速で、例えばPythonから容易に利用できる。

» 2019年04月19日 10時30分 公開
[@IT]

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 Microsoftの検索エンジン「Bing」の改良を担当する「Bling(Beyond Language Understanding)」チームは、Bingで使われている「超高速有限ステートマシン」と正規表現操作ライブラリ「Bling Fire」をGitHubで公開した。「Fire」は、FInite state machine and REgular expression manipulation libraryの略語。

 Bling Fireは、Bing内のさまざまな言語操作に使われている。その一部を挙げると、トークナイゼーション(トークン化)や複数語表現マッチング、未知語の推測、ステミング/レンマ化などがある。

 ステミングは、テキスト内の語の語幹を取り出す作業。レンマ化は、テキスト内の語を、見出し語(レンマ)を決めるために分類整理することを指す。

Bling Fireトークナイザ

 Bling Fireトークナイザは、自然言語テキストの高速で高品質なトークン化を行うように設計されている。主に、Pythonの自然言語処理(NLP)ライブラリ「NLTK」のトークン化ロジックに従うが、例外もある。ハイフン付きの語が分割されることと、幾つかのエラーが修正されていることだ。

 NLTKとBling Fireのトークン化がどの程度異なるのかを次に示す。

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