Googleが「Gmail」のセキュリティ機能を強化、特徴は3点サンドボックスや情報保護モードを提供

Googleは、メールサービス「Gmail」向けセキュリティ機能を強化すると発表した。「新しいセキュリティサンドボックス」「改良されたフィッシング対策とマルウェア対策機能」「情報保護モード」の3点だ。

» 2019年06月27日 11時00分 公開
[@IT]

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 Googleは2019年6月26日(米国時間)、ビジネスツールスイート「G Suite」に含まれるメールサービス「Gmail」向けのセキュリティ機能を強化すると発表した。

 発表した内容は3点に分かれる。新しいセキュリティサンドボックス、改良されたフィッシング対策とマルウェア対策機能、「情報保護モード」の正式提供開始だ。

セキュリティサンドボックス

 2019年4月開催の「Google Cloud Next '19」で発表された新しいGmail向けセキュリティサンドボックスの提供が始まる。数週間以内に「G Suite Enterprise」のユーザー向けに提供する。

 このセキュリティサンドボックスは、メールに添付されたスクリプトが原因で起こるゼロデイ脆弱(ぜいじゃく)性を利用した脅威やランサムウェア、マルウェアからの保護に役立つ。サンドボックス内では、ユーザーが実際にクリックした場合と全く同じように、電子メールの添付ファイルを開いて検査する。

 Googleはプロアクティブに添付ファイルの挙動を分析し、既知の脅威を検知する。この分析は数分で完了するので、ユーザーがメールの遅配を気にすることはあまりないだろうという。

 管理者は、どのようなメールをセキュリティサンドボックスでテストするのかを制御できる。カスタムルールのセットアップを進めるだけだ。ルール付けによって、サンドボックスで見つかったマルウェアを、管理者が管理する隔離場所に直接移動できる。

改良されたフィッシング対策とマルウェア対策

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