クロネコヤマトの配送状況などが分かるWebサイト「クロネコメンバーズ」に、7月22日と23日に不正アクセスがあり、個人情報が3000件以上漏えいしたことが明らかになります。不正アクセスされたユーザーは次回ログインの際にパスワード変更が必要になるそうです。
これに対しては7payと同様に「リスト型攻撃が行われた」とクロネコヤマトが発表しています。リスト型攻撃はユーザーがパスワードを使い回していることが主な原因であるため、「クロネコメンバーズを責めるのはよくない」という意見が多数でしたが、一般的なパスワードリスト攻撃よりも成功率が高いことを気にしている人もいました。
また、リスト型攻撃でログインに成功された後でもアカウントを乗っ取られないようにすることが可能となる「二段階認証」も設定できることから、「クロネコを責めるのは酷だ」という意見が多くなっていたのですが、「クロネコメンバーズ」の二段階認証の詳しい中身が知られるに従ってTLの様子が変わっていきます。
クロネコメンバーズの二段階認証を設定しても、PCサイトのログインのみでワンタイムパスワードが送信され、スマホサイトからのログインではワンタイムパスワードが送信されないというのです。
これに対して、「二段階認証を設定できるだけで、やっても裏口があるのは意味がない」ということで「無駄だ」とたたかれることになりました。
それに対して、「本当に悪いのはパスワードを漏らしたサービスだ」というツイートもありました。
この他にも7月のセキュリティクラスタはこのような話題で盛り上がっていました。8月はどのようなことが起きるのでしょうね。
山本洋介山(株式会社メルカリ)
Webサイトの脆弱性を探す仕事の傍ら「twitterセキュリティネタまとめ」というブログを日々更新しているTwitterウォッチャー。たまにバグバウンティもしています。
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