欧州でIPv4アドレスの在庫が枯渇、世界的な課題へ企業からのアドレス回収に頼る

欧州などでIPアドレスの管理を行うRIPE NCCは、IPv4アドレスの在庫が枯渇したと発表した。「/22」サイズのIPアドレスブロックの割り振りを終了したため、今後は企業やネットワーク事業者からの回収が頼みの綱になる。

» 2019年11月28日 10時00分 公開
[@IT]

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 欧州地域でIPアドレスの割り振りや管理を行うRIPE NCCは2019年11月25日(現地時間)、分配可能だった「/22」サイズのIPアドレスブロックについて最後の割り振りを行い、IPv4アドレスの在庫が枯渇したと発表した。/22サイズとは1024個のIPv4アドレスの割り振りのこと。

 RIPE NCCは、世界に5つあるRIR(地域インターネットレジストリ)の一つで、欧州や中東、北アフリカ、アジアの一部地域におけるIPアドレスの割り振り、管理を行っている。

RIPE NCCが担当する地域(出典:編集部が作成)

 RIPE NCCではIPv4アドレスの在庫が枯渇することを予想しており、これまでもRIPEコミュニティーで対策が行われてきた。RIPE NCCは、「コミュニティーによる責任あるリソース管理の取り組みのおかげで、RIPE NCCは、2012年に『/8』サイズ(約1677万個)のIPv4アドレスブロックを最後に割り振った後も、サービス地域の多数の新しいネットワークに/22サイズのIPアドレスブロックを割り振ってきた」と述べている。

IPv4アドレスが完全に枯渇したわけではないが

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