「ウェブルート脅威レポート2019 中間アップデート」によると、Windows 7を標的とするマルウェアやフィッシングサイトが2019年1月以降に増加した。最近のマルウェアはほぼ全てがポリモーフィック型で、シグネチャでそれらを検出することはほぼ不可能だという。
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ウェブルートは2019年12月4日、「ウェブルート脅威レポート2019 中間アップデート」を発表した。「Windows 7」を標的とするマルウェアやフィッシングサイトが2019年1月以降に増加しているという。
同レポートの主な内容は以下の通り。
2019年上半期には、古いWindowsのリスクが高まった。2018年と比べて、マルウェアの感染数に大きな変化はなかったが、感染しているWindowsのバージョンを見ると、比較的古いWindowsやパッチが適用されていないWindowsが多かった。特に、Windows 7を標的とするマルウェアが、2018年と比べて71%増えていた。同社によると、Windows 7の感染の危険性は「Windows 10」の2倍高いという。
Windowsに感染したマルウェアには特徴も見られた。検知したマルウェアのうち、41%が一時フォルダ、24%がアプリデータフォルダ、11%がキャッシュフォルダに潜んでいた。同社は、一時フォルダとキャッシュフォルダからのアプリケーション実行を阻止するポリシーを設定することで、マルウェアへの感染を防げるとしている。
なお、同社が検知したマルウェアのうち、95%は感染したPCに固有のものだった。この点について同社は、最近のマルウェアはほぼ全てがポリモーフィック型(感染するたびにマルウェア自体のコードをランダムに変更するタイプ)であり、従来のシグネチャを基にした技術でそれらを検出することはほぼ不可能だとしている。
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