Microsoftは、「PowerShell 7.0」の一般提供を開始した。「Windows PowerShell」のオープンソースエディション「PowerShell Core」の最新メジャーバージョンという位置付けだ。次期7.1の開発も進んでいるという。
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Microsoftは2020年3月4日(米国時間)、「PowerShell 7.0」の一般提供を開始したと発表した。「Windows PowerShell」のオープンソースエディション「PowerShell Core」の最新メジャーバージョンという位置付けだ。
PowerShellは、JSON、CSV、XMLなどの構造化データやREST API、オブジェクトモデルの処理に最適化された自動化ツールであり、構成フレームワークでもある。クロスプラットフォームを特徴としており、Windowsの他、LinuxとmacOSで動作する。コマンドラインシェルやオブジェクト指向スクリプト言語に加え、スクリプトやコマンドレットの実行が可能であり、モジュール管理のためのツールセットを含む。
Microsoftは2017年にPowerShellの新エディションとしてPowerShell Core 6を発表している。PowerShell Coreは、.NET Coreをランタイムとして使用し、WindowsとLinux、macOSのクロスプラットフォームで動作する。SSHベースのPowerShell Remotingが加わった他、RESTとJSONに対するサポートを拡大し、公式Dockerコンテナも加わった。ライセンス面では、初めてオープンソースライセンス(MITライセンス)を採用している。PowerShell Core 6.2以降の2019年には名称を「PowerShell 7」に変えた。
PowerShell 7.0では、新しいコマンドレットやAPIを追加し、バグを修正した他、次のような数多くの新機能が加わった。
$logNames = 'Security','Application','System','Windows PowerShell','Microsoft-Windows-Store/Operational' $logEntries = $logNames | ForEach-Object -Parallel { Get-WinEvent -LogName $_ -MaxEvents 10000 } -ThrottleLimit 5 $logEntries.Count 50000
なお、PowerShell Core 6.xは、「.NET Core 2.x」に対応しているが、PowerShell 7.0は「.NET Core 3.1」に対応している。これにより、新版では特に、Windows上で多くの.NET Framework APIが利用可能になり、既存のWindows PowerShellモジュールとの下位互換性が向上した。
例えば「Out-GridView」や「Show-Command」などのGUI機能を必要とするWindows上の多くのモジュールや、Windowsの一部として出荷される多くの管理モジュールが含まれる。
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