NTT Comは、ブリヂストンと共同でローカル5Gの実証実験を始める。NTT Comがブリヂストン技術センターと製造工場内にローカル5Gネットワークを構築し、製造現場のDXに向けたローカル5Gの活用領域を共同で検討する。
この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。
NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は2020年3月26日、ブリヂストンと共同でローカル5Gの実証実験を同年6月に開始すると発表した。製造現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する「Smart Factory」に向けて、ブリヂストン技術センターと製造工場で実施する。
ローカル5Gは、個別ニーズに応じてネットワークを柔軟に構築し、利用可能な第5世代移動通信システム。NTT Comは、4.5GHz帯と28GHz帯の実験試験局免許を取得して、ブリヂストン技術センターと製造工場内にローカル5Gネットワークを構築する。
ブリヂストンの広大な工場敷地内で実施する通信品質や大容量データ送受信に関する実験を通して、タイヤ製造プロセスに使用しているセンサー類の無線化や高精細カメラによる高技能者の技能分析など、製造現場のDXに向けたローカル5Gの活用領域を共同で検討する。
NTT Comは、「ローカル5Gを、超高速なデータ伝送機能と多数同時接続可能、低遅延・高信頼といった特性を持つ重要な技術と捉え、活用領域を検討している」という。今回の実験は、製造現場でのローカル5Gの可用性検証が目的。今後は、製造現場にとどまらず、幅広い業種や業態のDX実現に向けたローカル5Gの可用性の検討を進めるとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.