Relicとレッドジャーニーは、顧客のデジタル領域での新規事業創出やデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の強化に向けて業務提携した。「仮説検証型アジャイル開発」を推奨し、必要な支援をする。
この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。
Relicとレッドジャーニーは2020年10月29日、顧客のデジタル領域での新規事業創出やデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の強化に向けて業務提携したと発表した。
両社は「事業や製品、サービスの新規開発には不確実性が伴うため、初期段階から多大な投資をしてしまうと、最悪の場合はプロジェクトが頓挫してしまう」と指摘する。こうした不確実性を軽減するために、レッドジャーニーは「仮説検証型アジャイル開発」を提唱。これは対象となる状況や問題について仮説を立てて、検証し、学習に基づいて製品を実装するアプローチだ。
今回の提携で両社は、価値探索フェーズ「正しいものを探す」とアジャイル開発フェーズ「正しくつくる」に分けられる仮説検証型アジャイル開発の各フェーズを支援する。
Relicは、価値探索フェーズの顧客課題や機能、UI(ユーザーインタフェース)に関する仮説検証について、同社の新規事業特化型プロトタイピングサービス「Agile Prototyping Lab」などを通して支援する。ノーコード開発やローコード開発を基にしたプロトタイピング手法であるため、低いコストで効率的に実施できるとしている。
アジャイル開発フェーズについては、アジャイル開発の経験が豊富な同社のエンジニアをチームに加え、チームの中から仮説検証型アジャイル開発を推進する。自社内に技術分野の人材が不足している場合は、CTO(最高技術責任者)の派遣や技術相談などで支援する。
レッドジャーニーは、ハンズオン研修やチームビルディング支援を通じて、仮説検証型アジャイル開発を実践するためのマネジメント支援やメンタリング、コーチングを実施。組織の文化やメンバーの意識を改革し、仮説検証型アジャイル開発を実践できる組織づくりを支援する。要望に応じて、プロダクトマネジメントやプロダクトオーナー代行なども請け負うという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.