連載
» 2021年04月27日 05時00分 公開

将来は、マシンラーニングを駆使してハーブの効能を突き止めたいGo AbekawaのGo Global!〜Amy Dang編(後)(3/3 ページ)

[取材・文:阿部川久広(Go Abekawa), 構成:鈴木麻紀,@IT]
前のページへ 1|2|3       

タイトルに自分を合わせる必要はない

阿部川 日本の若いエンジニアにメッセージをいただけますか。

ダンさん 私もまだまだ若輩者なので、アドバイスなどはできませんが……。

 若いからこそ、フロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニア、Javaエンジニア、などのタイトルに自分を合わせるのではなく、毎日、何か新しいことにチャレンジした方がいいと思います。それは新しいテクノロジーでもいいし、やっていて楽しいことでもいいと思います。AIやIoTなどの最新のものでなくとも、興味の持てることに毎日トライして、楽しむことが大切です。

 また、現在はどのようなサービスや製品もITが必要ですし、どんな製品も顧客の求めるものでなければ価値を提供できません。その意味で、システムは顧客フレンドリーでなければいけませんし、利益が出るものでなければいけません。そのためには、自分の能力の殻を破って、他の分野のことも学ばないといけないと思います。

 また、エンジニアはその多くの時間をPCの前で過ごし、人と話すことが極端に少ないものです。ですから、例えば1時間PCの前で仕事をしたら、いくら仕事の締め切りがタイトなときでも(笑)、周りをぶらぶら歩くとか、他の人と話すとか、自然に触れるなどすべきだと思います。仕事はもちろん大事ですが、家族と過ごしたり好きなことをしたりすること、仕事と生活のワークバランスを取ることが、むしろ創造力を高めるからです。

阿部川 10年後の夢は何ですか。

ダンさん 恐らく今のようにテクノロジーに関わっているとは思いますが、同時に、伝統的な中国の医療や治療法に関して何かやっていたいです。例えばマッサージを受けながら、健康茶を飲める場所などを経営してみたい。人々の健康に貢献できるような仕事をしてみたいのです。

 医者になろうとか、科学者になろうとか、タイトルにこだわってはいません。ただ何か人の手助けになることがしたいのです。せっかくエンジニアリングを学んでいるので、中国の薬草や薬品を分析して、なぜ効くのかを突き止めてみたいとも思います。なぜハーブは効くのかをマシンラーニングやAIを駆使して突き止められると素晴らしいですね。

インタビューを終えて〜Go’s thinking aloud〜

 両親から自然の大切さを教えられ、やがてそれは科学への興味につながった。貧しいながらもたくさんの本を与えてもらった彼女は、兄弟と遊ぶ合間には、必ず読書にふけった。ソフトウェアと出会ってからは、手当たり次第に「とにかくクリック」した。探究心は躊躇(ちゅうちょ)を超え、欧州原子核研究機構CERNと共同研究するまでに力を蓄えた。

 もちろん並みの努力ではなかったはずだ。「ITはHealth Careを変える」と気付いた彼女には、女性に対する偏見など障害にはならなかったはずだ。「タイトルはいらない」と言い切るその覚悟に、大抵の男なら尻込みする……いやいや、その男女を比較視する議論こそ止めてくれと、彼女に言われたばかりではないか。

阿部川久広(Hisahiro Go Abekawa)

アイティメディア 事業開発局 グローバルビジネス戦略室、情報経営イノベーション専門職大学(iU)教授、インタビュアー、作家、翻訳家

コンサルタントを経て、アップル、ディズニーなどでマーケティングの要職を歴任。大学在学時より通訳、翻訳も行い、CNNニュースキャスターを2年間務めた。現在情報経営イノベーション専門職大学教授も兼務。神戸大学経営学部非常勤講師、立教大学大学院MBAコース非常勤講師、フェローアカデミー翻訳学校講師。英語やコミュニケーション、プレゼンテーションのトレーナーとして講座、講演を行うほか、作家、翻訳家としても活躍中。

編集部から

「Go Global!」では、GO阿部川と対談してくださるエンジニアを募集しています。国境を越えて活躍するエンジニア(35歳まで)、グローバル企業のCEOやCTOなど、ぜひご一報ください。取材の確約はいたしかねますが、インタビュー候補として検討させていただきます。取材はオンライン、英語もしくは日本語で行います。

ご連絡はこちらまで

@IT自分戦略研究所 Facebook@IT自分戦略研究所 Twitter電子メール

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。