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» 2021年05月11日 05時00分 公開

私には、ベトナム人としてのプライドがあるGo AbekawaのGo Global!〜Nguyen Manh Hung編(後)(2/3 ページ)

[取材・文:阿部川久広(Go Abekawa), 構成:鈴木麻紀,@IT]

ベトナム人としてのプライドがある

阿部川 7年間のアクセンチュア勤務の後、エボラブルアジアソリューションズで仕事をされますが、これはいわゆるオフショアですか。

タケオさん はい、そうです。アクセンチュアでの日々は、仕事や先輩後輩との関係など大変充実していましたが、「自分はベトナム人で、しかもITもできる。もったいないのではないか」と思ったのです。そろそろ何か、ベトナムと関係がある仕事ができるのではないかと考えて転職しました。

 エボラブルアジアソリューションズは当時社員5〜6人の小さな会社だったので、全員がいろいろなことを掛け持ちで仕事をしていました。私はアクセンチュアで培った知識を総動員して、案件の管理や顧客管理、プリセールスもポストセールスもやりました。さまざまな業務をどうやってバランス良くこなすかが大変でした。

 それまではエンジニアとしての仕事が中心でしたから、自分のことだけに集中すれば、ある程度成果が出せたのですが、管理や営業をやると、想定できないいろいろなことが起こります。「まだ知らないことがたくさんあるなあ」と思いましたが、立ち止まってはいられないので前向きに勉強しました。ここで、マネジメントや管理を体験し、学んだと思います。

阿部川 そして2018年9月に「New IT」を設立なさったのですね。ベトナムのオフショアを専門とする企業、ということでしょうか。

タケオさん 未来永劫(えいごう)オフショアだけをやる、というわけではありませんが、まずは毎日のご飯を食べないといけませんので(笑)、今はオフショアが中心業務です。

 なぜ、わざわざ会社を設立したかをお話しします。今まで日本でオフショアというと中国がメインでした。しかし中国経済の発展に伴って、彼らの関心はより大きな経済発展やスタートアップに移り、日本から関心がシフトしていったように思えます。

 現在は中国に変わって、ベトナムでのオフショア開発が徐々に増えてきました。とはいえ、ベトナムでのオフショアでは単純な作業しかできないとか、品質が低いとかいった問題があるとよく耳にします。それを何とか変えたい、というベトナム人としてのプライドがあります。

 オフショアと一言でいってもそのやり方はさまざまなので、私なりのやり方で、品質の高いオフショアをやりたいと思ったのです。もちろん、費用面で割安であることも大切ですが、それにプラスして、日本企業が得意とする品質の高いサービスも提供したい。それがやりたくて起業しました。現在社員は26人、ホーチミンに半分以上、東京には6人程度のスタッフがいます。

阿部川 このくらいの規模の会社ですと、何もかも掛け持ちでやらないといけないでしょうから、大変ではないですか。

タケオさん 規模を拡大していくとマネジメントが難しくなることは想定していました。ですから、それよりも「自分がやりたいことをうまくやるにはどうしたら良いか」を第一に考えています。今後は、誰が私の代わりになって働くといいのか、なども考えています。

阿部川 加えて、「BEENOS」の仕事もされているんですね。

タケオさん はい。弊社の事業には2つの軸があります。1つは、直接顧客と話してさまざまなソリューションを提案すること。もう1つは、BEENOSのビジネスパートナーとしていろいろな案件に参加し、業務を遂行することです。BEENOSの「国の壁を越えて、世界に対してビジネスを提供する」という考えは、私も同じなので、協働させていただくことになりました。現在は弊社のベトナムオフィスも巻き込んで、「Linkus」や越境ECプラットフォームなど、5つのプロジェクトを並行して横断的に行っています。

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